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リオ2冠王者を破り、パラ陸上の佐藤友祈が 東京につながる金メダル2個

7/21(金) 17:20配信

webスポルティーバ

「今度こそ、金メダル」――昨年のリオデジャネイロ・パラリンピック銀メダリスト、佐藤友祈(ともき/GROP SINCERITE WORLD-AC)は有言実行のアスリートだ。

【写真】約30年前の車いすレーサーはこんな形だった!

 7月14日からイギリス・ロンドンで開催されているパラ陸上の世界選手権(23日まで)。大会5日目の18日、T52(車いす)クラスの佐藤が400mを制し、16日の1500mと合わせ、狙っていた金メダルを2つ、しっかりとつかんだ。両種目とも、リオパラリンピックの金メダリスト、レイモンド・マーティン(アメリカ)と競り合った末の勝利。記録もそれぞれ56秒78、3分45秒89と、ともに大会新記録。圧巻の走りを披露した。

「リオで負けたマーティン選手に勝てて、うれしい」

 400mレースは午前中に行なわれた予選から激しいつば迫り合いを演じた。1組目の佐藤が大会新記録をマークすると、2組目のマーティンがすかさず塗り替え、予選1位で決勝へ。佐藤は、「いい走りができたと思ったんですが……。全体の1位で予選通過したかった。決勝でリベンジできたら」と意気込んだ。

 迎えた決勝では、マーティンが定評あるスタートダッシュで飛び出し、佐藤が後から追った。200mでマーティンを捉え後ろにつけると、ホームストレートに入ってから自ら仕掛けてラストスパート。全力を振り絞り、ひと漕ぎ、ひと漕ぎを大きく、残り50mで一気に抜き去ると、そのままゴールに飛び込んだ。

「スタートで出遅れてきつかったが、リオのときより早い地点でマーティン選手を捉えることができた。とにかく全力で漕ぎ続けた」とレースを振り返った佐藤の表情は充実感に満ちていた。

 前々日の1500mレースも、先行したマーティンを佐藤が追う展開だった。佐藤は手にも障害があり、スタートでの加速が課題で、リオではマーティンの爆発力に屈した。リオ以降、佐藤はスタートダッシュを第一の課題に挙げ、この10カ月、必死に強化をはかってきた。

 その成果が狙ったレースで現れた。リオでは先行するマーティンを捉えたのは600~700mあたりだったが、今回は約300m地点。タイミングを図りながら、残り1周でギアを変え、先頭に立つと、追いすがるマーティンを置き去りにしてフィニッシュした。

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