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新曲『風と共に』は40年ぶりのNHKみんなのうた――エレファントカシマシ宮本浩次インタビュー【後編】

7/21(金) 11:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 7月26日(水)発売の新曲『風と共に』は、前編で宮本が語った最近のコンサートの情景とシンクロするような優しさと説得力に満ちた名曲だ。

 「自慢の歌です。歌詞の中の言葉は、今までの曲と似てるかもしれないけど、本質は新しい。自由を求めるということを……自由なんてあるのかってことも含めて、まっすぐ歌ってると思います。NHKの方からは、『風に吹かれて』とか『今宵の月のように』みたいに、エレファントカシマシの2面性があるとしたら(2枚組ベスト盤にそれぞれ名付けた)“Roll&Spirit”じゃなくて“Mellow&Shout”のほう、メロディーの美しい曲にしてくださいとだけ言われました。激しいロックの曲じゃなくて、アコースティックな感じのある曲に、と。僕もそれはすごくいいなと思って、張り切って作りました。『みんなのうた』だからといって、子ども向けと思って作ってはいない。自由というもの、夢や希望を歌った歌だけど、夢や希望を追い求めることに子どもも大人もない。というか、あるっちゃあるけどないっちゃないですから。悲しみを乗り越えてる回数は、大人のほうが多いかもしれないけど、子どもは子どもなりに悲しみを乗り越えてるわけだし。まっすぐ歌えばそれでいい、と思って作りました」

 実は宮本は小学生時代に「東京放送児童合唱団」(現NHK東京児童合唱団)に所属しており、10歳の時に歌ったNHKみんなのうた「はじめての僕デス」が10万枚のヒットを記録した。

 「40年ぶりに『みんなのうた』で歌える喜びは大きかった。あの『はじめての僕デス』からもう40年か……と。当時、小学校5年生の半ばで、恥ずかしくて合唱団をやめちゃったんです。もちろん歌は大好きだったんだけど、だからこそ3年も――アルバイトだって3日で辞めちゃうような男が3年間も歌い続けたってどれだけ歌が好きだったかってことなんだけど――でも小学校の高学年になって、歌を歌ってることがみんなに知れて恥ずかしくて、もうヤダ!って言ってやめちゃった。そうしたら母親が、『あんたそんなこと言ってるけど、もっともっと大人になった時に、絶対にいいことがあると私は思う。NHKの合唱団に行っててよかったって、絶対に思うと思うわ。いつか私に感謝する時が来るわよ』って言ったんです。おふくろはもういないけど、生きてたら嬉しいでしょうね。母親ってそういうもんなんですね。『この子は歌が上手いから』って合唱団に連れていって、そしたら40年ぶりにこういうことになって。だから喜びがすごく大きかった。絶対に最高の歌を作る!と思って、歌だけじゃなくてアコースティックギターも、エレキギターも、全部自分で弾きました」

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ダ・ヴィンチ

株式会社KADOKAWA

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