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深海生物ファンにはたまらない! 史上最初の覇者、“王蟲”にそっくり、両生類史上最長級…“古生物”のふしぎな生態に迫る

7/21(金) 17:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 歴史にロマンあり――今から150年ほど前の幕末に活躍した、坂本龍馬や新選組らの生き様に胸を熱くさせることもあれば、平安末期の源義経と従者・弁慶の絆に涙することもある。人類が誕生したのは一説によると500万年前。急速な進化を遂げたヒトは、以降様々なドラマを作り上げてきた。

 今回は人類が生まれるもっと前に、地球上に生を受けた“古生物”をクローズアップしたい。“古生物”とは今は絶滅してしまい、化石でのみ姿を見ることができる生物だ。有名な例を挙げれば「ティラノサウルス」や「トリケラトプス」などといった恐竜、中学校の歴史でも習う「マンモス」や「ナウマンゾウ」などもその一つ。

『古生物たちのふしぎな世界』(土屋健:著、田中源吾:協力/講談社)では、今から5億4100万年前から2億8900万年前の「カンブリア紀」「オルドビス紀」「シルル紀」「デボン紀」「石炭紀」「ペルム紀」に生きていた古生物を紹介する一冊だ。しかもカラーイラスト・化石写真で紹介されているため、「こんな生き物がいたのか…」と眺めているだけで楽しむことができる。

 恐竜よりも昔を生きた古生物たちは独特な姿をしており、たとえるならばゲームに出てくるモンスターのよう。さらに生態もふしぎだらけ。想像を超える彼らの秘密に迫ると、人類史とまた違ったロマンを感じることができるのも本書の醍醐味といえる。

 それでは、以下に本書で紹介されている魅力的な古生物を少しだけ紹介しよう。

■“史上最初の覇者”アノマロカリス・カナデンシス

 動物の世界は弱肉強食。強いものが弱いものを喰らい生き残る食物連鎖が自然の摂理だ。そのシステムで初めて頂点に立ったとされているのが、本書の表紙を飾っている「アノマロカリス・カナデンシス」。全長は約1メートルほどだが、当時の生き物のほとんどは10センチ程度だったため、全長比は現代でいえばヒト一人に対してJR在来線の1車両分に相当するのだとか。

 そして、一度見たら忘れることができないフォルム。内側に鋭いトゲが並んだ大きな触手に大きな目、カラダの両サイドに11対のひれを有する姿は、ゲームであれば間違いなくボス級だ! まさに“史上最初の覇者”にふさわしい。しばらくイラストを眺めていると、彼(彼女?)のフィギュアが欲しくなってくるのは私だけなのだろうか…。

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