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新聞記事から料理をつくる? ニュースペーパーレストラン

7/22(土) 7:20配信

オーヴォ

 情報を味わう。文字通り、お皿にのった料理として、口に運ぶのだ。河北新報社(仙台市)が、創刊120周年を記念して7月21日、特別企画「ニュースペーパーレストラン」(別刷全16頁)を発行、1日限定でオープンした「ニュースペーパーレストラン」で、4組の読者が3皿で構成された特別コースの料理を実際に堪能した。

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 「記者は料理人、新聞は料理だと例えられるかもしれない」。たくさんの情報が溢れ、一つ一つの情報について深く考えることが難しい時代に、情報を深く味わうことの大切さについて考えたい、というメディアとしての思いを込めた企画。

 前菜は「1年分の記事をレシピにしてつくった一皿」と「1日分の記事をレシピにしてつくった一皿」。メインは「思い出の記事をレシピにしてつくった一皿」だ。たとえば最初の前菜は、一年分の朝刊一面記事から、コンピュータによる統計解析でトップ30キーワードを抽出。そこから5つのキーワードを選び、料理を作った。2014年の記事で解析されたキーワードは、東日本大震災、災後、福島、宮城、復興。出来上がった一皿は、「宮城県産の銀鮭と福島県産ホワイトアスパラガス 彩り野菜と共に思いを込めたテリーヌ仕立て パレットに見立てた在りし日の姿」だ。記事の解析は計算言語学者が、レシピ考案と料理はプロの料理人が担当した。

 料理を味わいながら「あの年、あの日、東北は、日本は、世界は、どんなだったのだろう」と想像を膨らませたり、それぞれ自分の思い出の記事に思いを馳せたりできる、ちょっと変わったレストラン。作る側も味わう側も、ゆっくり吟味する余裕がほしい時代だ。

最終更新:7/22(土) 7:20
オーヴォ

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