ここから本文です

ニトリ社長「売れている商品こそ変える必要がある」

7/22(土) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 破竹の勢いで成長してきたニトリが、百貨店不振を背景に都心に進出した。銀座を皮切りに、現在横浜、渋谷、新宿、名古屋市や藤沢市に都市型店舗を出店している。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が、今回の戦略の意図を聞くべく白井俊之社長(61)のもとを訪ねた。

 * * *
 ソファなどいくつかの家具の表示を見ると、「30年間保証」の文字が。30年とは、あまりにも長い。徹底した品質管理が実現できなければ打ち出せない保証だろう。「商品の半数を毎年入れ替えている」と聞いた時も、耳を疑った。コストや手間が膨大にかかるではないか。例えば今大ヒット中の涼感寝具「Nクール」にもこんな工夫が。

 「毎年、新モデルを出し続けています。Nクールの次にNクールSP(スーパー)、そしてNクールWSP(ダブルスーパー)。品質や機能を向上させるだけでなく、価格も変更し今年はNクールを100円値下げしました」(白井俊之社長、以下同)

 普通売れている商品はいじらないのが常識では?

「いや、売れている商品こそ変える必要がある、そう考えています。評価を得た商品をさらに良いものにできれは再び買っていただけるのです」

 客の不満や要望、不具合や不便を解決していくと自然に次の企画が生まれてくる、という。自社企画商品と正面から向き合うこうした姿勢は「Nクール」だけに留まらない。

 都心店の稼ぎ頭の一つはカーテンだと聞きました。

「ええ。糸から素材、柄の起こしから生産、物流、販売まで全て弊社で手がけています。おかげさまで高価格が当たり前だったカーテンも、手頃な価格を実現できました」

  家具業界は仕入れた商品を販売するのが一般的だ。しかしニトリは企画、デザイン、製造、品質管理、物流、販売まで一貫して手がけ、今や商品の9割はPB(自主企画商品)という。その結果、コストを削減し利益率を上げ、かつ市場のニーズに素早く対応する商品に変化させていく独自手法を作り上げた。

1/2ページ