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サイバー攻撃、次の標的は「アップル製品」か!? 巧妙になる手口、予防策ある?

7/22(土) 21:10配信

NIKKEI STYLE

――大規模なサイバー攻撃がありましたね。

 大規模なサイバー攻撃が相次いで、世界各地で被害が出ているそうね。なぜ、攻撃が増えているんだろう。手口も前とは変わってきているのかな。 最近のサイバー攻撃について原口桜子さん(41)と高木瞳さん(27)が奥平和行編集委員に話を聞いた。

 「2017年5月半ばに『ランサムウエア』と呼ばれるウイルスが世界中に拡散しました。パソコンのデータを暗号化して使えなくし、元に戻すために身代金を要求する手口です。自動的に拡散する機能があったため、一気に広がりました。英国では病院の情報システムがダウンしたほか、日本でも日立製作所の社内システムに不具合が起きました。被害は約150カ国で20万件超にのぼり、規模は過去最大といわれています。6月末にも欧州を中心に大規模な攻撃があり、ウクライナの中央銀行などが被害を受けました」

――攻撃の目的や手口は変わってきているのですか。

 「以前は政府機関や企業のホームページを書き換えてしまうなど、パソコンに詳しい個人が愉快犯的にやる事例が中心でした。ここへきて目立つ手法は、特定の個人や組織にメールを送りつけ、添付したファイルやリンク先を開くと感染する標的型メール攻撃などです。目的も個人情報を吸い上げて脅迫したり、銀行口座からお金を抜き取ったりするなど変化しています」

 「サイバー空間での国家レベルでの攻撃やスパイ合戦も激しくなっています。米国家安全保障局(NSA)は米マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)『ウィンドウズ』の欠陥に気付きながら、自分たちが攻撃や情報収集に活用できると考え、同社に知らせなかったとされています。しかし、NSAからこの情報が流出し、MSは今回の大規模な攻撃ではその欠陥を悪用されたと主張しています」

――今後も攻撃は激しくなりそうですか。

 「警察庁の調べでは、標的型メール攻撃は16年に4046件と3年連続で増加しました。国立研究開発法人・情報通信研究機構が観測したサイバー攻撃関連の通信は16年に1281億件あり、15年に比べて約2.4倍と急増しています。今後、あらゆるモノがネットにつながる『IoT』の活用が進みます。20年にはネットにつながっているモノは世界中で500億個になるともいわれ、それがすべて攻撃の対象になります。電気やガス、水道、通信などのインフラが狙われれば、社会に大混乱が生じます」

 「攻撃する側にとって、少ない手間で大きな被害を与えられるようになるなど、『費用対効果』が高まっていることも増加傾向に拍車をかけています。攻撃に使うソフトはネットで流通しており、それらを組み合わせれば、ウイルスをつくれてしまいます。攻撃する武器を簡単に入手できる上、IoTの進展で、感染による被害の規模はこれまで以上に広がるでしょう」

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最終更新:7/22(土) 21:10
NIKKEI STYLE

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