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ザウバーとは決裂か。「トロロッソ・ホンダ」 誕生がマジで秒読み段階へ

7/22(土) 17:20配信

webスポルティーバ

 ホンダとザウバーが締結した2018年以降のパワーユニット供給に関する合意が白紙に戻される――。そんな報道が飛び交う直前だったオーストリアGP翌日の月曜日、ホンダのF1活動の陣頭指揮を執る山本雅史モータースポーツ(MS)部長はスイスのヒンビルにあるザウバーのファクトリーにいた。

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 ザウバーのオーナーである投資会社「ロングボウ・ファイナンス」のパスカル・ピッチ会長、そしてロングボウの実質的支配者であるテトラパック創業家のハンス・ラウジングらと会っていた。

 その場で提案されたのは、提携の解消ではなく、提携条件の見直しだったと山本MS部長は語る。

「オーストリアGPが終わった後の月曜日(7月10日)に、私がヒンビルに行ってザウバーと話をしてきましたが、実際のところ現時点では、解消するとかしないとかいう話にはなっていないんです」

 昨年10月以来、ホンダは当時のモニシャ・カルテンボーン代表との間で交渉を進め、パワーユニット供給とそれに関連するさまざまな条件を積み重ねてきた。そのなかにはザウバーが保有していないギアボックスの供給や、ホンダが推す日本人ドライバーの起用、ザウバーの施設を利用したF1以外の業務提携など、多岐にわたる項目が含まれていた。

 しかし、カルテンボーン代表が6月21日に突然解任され、元ルノーのフレデリック・バスールが後任に就くことが決まってから(正式発表は7月12日)、事態は急速に動き始めた。

「モニシャと私は去年から交渉を続けてきて、いろんな話を積み上げて、非常にいい方向に進んでいました。その積み上げてきたものに対して、ピッチ会長からの話は方向性が変わってきました。モニシャと積み重ねてきたものを変更する、しないという議論があって、『今日の話し合いはここまでにして、方向性はこういうことだね』というところで結論が出ないまま終わっています。ですから、現状はその方向性を話し合っている最中だというべきでしょう」(山本MS部長)

 バスールの地元フランスからの情報では、バスールはホンダとの提携解消を強硬に主張しているという。雇われチーム代表として目先の結果を急ぎたいバスールは、ホンダの性能に不安を示しているとも、強力なドライバーラインナップを求めているとも言われている。

「僕もそういう噂は聞きました。バスール本人と会って話したわけではないので実際のところはわかりませんが、モニシャと話してきたことの方向性が変わっているのは、彼が入ったせいなのかもしれませんね。ピッチ会長からは『正式に発表したので、今後はフレデリックと話してくれ』と言われています」(山本MS部長)

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