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蓮舫氏の国籍報道で気になる朝日の偏向 --- 中村 仁

7/22(土) 8:11配信

アゴラ

ネットメディアに伝統メディア完敗

民進党の蓮舫代表が戸籍謄本の一部などを開示して、日本国籍の選択宣言を済ませていると、記者会見で説明しました。二重国籍の是非、戸籍謄本の開示、公職選挙法違反の問題点などに対する朝日新聞の編集姿勢をみて、随分と偏った報道をすると思いました。

蓮舫氏に二重国籍問題は、言論プラットフォームの「アゴラ」が一年ほど前から集中的に取り上げ、新聞、テレビなどの伝統メディアは当初はほどんと無視しました。もちろん、蓮舫氏自身も黙殺しようとしたと思われます。昨年9月以降、台湾国籍の放棄(9月)、日本国籍の選択宣言(10月)、そして今回の戸籍謄本の一部公開など、ずるずると土俵際に追いつめられ、敗北を認めたという展開になります。

「アゴラ」を主宰する池田信夫氏、次々に新事実を発掘して寄稿を続けた八幡和郎氏(元通産官僚)らの全面的な勝利でしょう。外部からの情報提供もかなりあったと推測されます。伝統的メディアは「一部のネット・サイトが騒いでいる程度だろう」と、軽くみていたと思われます。それがついに、蓮舫氏が資料6点を開示した翌19日の紙面では、朝日新聞は1面、3面、4面、34面にわたる大展開の報道です。蓮舫問題では伝統メディアも完敗したのです。

ネットによる調査報道の成功例

朝日はもちろん、他紙もネット・メディアの健闘をほとんど報じていません。フェイクニュースの拡散、不正確な情報の媒体など、ネットメディアの問題点が次々に洗い出されています。その一方に、専門的な知識、情報を持った識者が調査報道のような形で大きな成果を上げるサイトの活躍が始まっているのも事実でしょう。伝統的メディアはそのことも報道すべきでしょう。

蓮舫氏の二重国籍問題について朝日新聞は、相当、批判的、否定的に報じています。「出自にかかわる個人情報の開示に批判」、「戸籍開示、迷走する民進」、「戸籍開示に党内は賛否に割れる」、「悪影響を懸念する声」、「多様性社会を掲げた党が漂流」などなどです。

識者のコメントは人選も内容も偏っています。「外国籍を持っていることに自分で気づくことが難しいことも多い。犯罪者のように言うのは間違い」(中大教授)はピントがあっていませんね。今回の場合、一年以上も前にネットで指摘され、蓮舫氏がどこまで真実を語るかの問題が問われてきたのです。

「犯罪者のように言うのは・・」の指摘には絶句します。蓮舫氏が初当選した04年参院選の選挙公報には「85年に台湾から帰化」と記載されています。事実に反する記述で、公職選挙法違反(虚偽事項公表罪)に当ります。3年の公訴時効が切れていますので、実際の法的な問題にはならない。「政治家としてあるまじき行為」と、問題視されているところが問題なのです。だれも犯罪者扱いはしていないはずです。なんでこんな大げさなコメントを掲載したのでしょうか。

国会議員については、公職選挙法は「日本国籍であること」を求めています。国会議員が選ぶ首相も当然、「日本国籍」でなければなりません。問題は外国籍持つ人を排除する規定はないことです。国籍問題の大きな法律上の欠陥で、本来なら法的な抜け道をふさいでおく必要があります。外交交渉にあたる、自衛隊の最高指揮官である首相が例えば、台湾籍を持っており、日台が対立するような時は、どちらの国につくのでしょうか。

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最終更新:7/22(土) 8:11
アゴラ

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