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【株の裏道】知られざる地方の優良銘柄――中部編

7/22(土) 8:50配信

HARBOR BUSINESS Online

東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の人口が3500万人を超え、より東京一極集中が進む日本。だが、地方に目を向ければ、そこには知られざる優良株が隠れていた。全国の銘柄を知り尽くした投資のプロが注目銘柄を厳選紹介!

◆中部地方

 中部地方は世界最大規模の自動車メーカー「トヨタ自動車」のお膝元。嫌でも目がいくのは、日本の主要産業である自動車関連事業だ。

「ただし、自動車業界は不振が続いており、販売台数は、’15年、’16年と2年連続で前年からダウン。そんな背景でも、製造に関わる大企業から部品に関わる中小企業まで数多くの企業が奮闘しており、特に斜陽化著しいと言われる中古車販売でも、目立った上場企業があるのは興味深いですね」(日本創生投資CEOの三戸政和氏)

 というわけで、三戸氏が挙げてくれたのが、自動車関連事業から2社。

「中古車業界が不振ななか、中古車販売の『ネクステージ』は、廃業する同業者を吸収することで成長してきました。同業のライバルを減らせて、安く在庫を仕入れられる。典型的な“残存者利益”を享受している企業であり、これは地方企業の成長パターンのひとつと言えます」

 もうひとつは、カーコーティングや洗車用薬剤の「KeePer技研」だ。

「カーコーティングの特殊技術をウリに製品を開発・販売している企業です。また、カーコーティングと洗車の専門店『キーパーLABO』も運営していますね。クルマ離れのご時世に逆行するような事業ですが、それはそれでニーズも確実にあるはず。後々、生き残っていけば、オンリーワンの企業になっている可能性もあります」(三戸氏)

◆業績悪化から再起をかける“リベンジ株”も狙い目!

 投資家ブロガーのかぶ1000氏からは中古ブランド販売の「コメ兵」が挙がった。しかし、コメ兵は業績悪化が著しく、’17年3月期は外国人観光客をターゲットにしたインバウンド売上高は約4割減。売上高も約1割減と苦しい状況のようだが……。

「確かに、一時の勢いは見る影もなく、株価も落ちるという苦境に立たされています。しかし、個人投資家としてはそこが狙い目。むしろ将来的な値上がりが期待できる“リベンジ株”と見ています。というのも、コメ兵は今年に入って不採算の9店舗を閉鎖すると発表して、現在コスト削減に走っています。また、同時に名古屋駅ナカに出店するなど、経営の最適化を続けていますから」

 地方でも外国人旅行者の増加傾向は続くと見られているので、一時的に売上が減ったとはいえ、インバウンド関連事業はまだまだ期待できそうだ。

【かぶ1000氏】

個人投資家・ブロガー中学生のときから株を始めた生粋の株式投資家。バリュー株への投資を得意とし、累積利益は3億1600万円を超える。ブログ「かぶ1000投資日記」を運営

【三戸政和氏】

日本創生投資CEOSBIインベストメントにて、投資先に経営参画しながら、成長戦略、株式公開支援、M&A戦略、企業再生戦略などを行う。兵庫県議会議員を経て現職

― 優良地方銘柄成長力がヤバい ―

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