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西武・菊池雄星が圧巻の“スミ1安打”完封勝利

7/23(日) 11:50配信

週刊ベースボールONLINE

 エースが最後まで投げて、打つべき人が打つ。走るべき人が走り、つなぐべき人がつなぐ。まさに、理想どおりの白星だった。4月21日の日本ハム戦(メットライフ)。9対0で勝利したが、何よりも圧巻だったのが菊池雄星の熱投だ。

 初回、先頭の西川遥輝に右翼前に運ばれたが、許した安打はその1本のみ。2四球、1失策で走者は出したが、後続をきっちり断ち、チャンスを作らせなかった。直球でも変化球でもカウントをかせぎ、常にストライク先行で12奪三振。さらに9回、再びギアを上げ、球速153キロを計測する充実の内容だった。

 完封勝利は自身2013年6月以来4年ぶり。今季は勝利数とともに、「いかに長いイニングを投げるか」をテーマに掲げているだけに、9回を投げ切れたことは本人にとっても大きな収穫となった。

 打線も力強く援護。初回、秋山翔吾の先頭打者弾で先制すると、3回には主砲・中村剛也にも一発が出て追加点。4回に三塁打の源田壮亮を浅村栄斗がきっちりかえして中押しすると、8回に再び主将の一打でダメを押した。下位打線が四球などで上位につなぐなど、それぞれが役割を果たした形で最後まで攻め続けた末の9得点は、辻発彦監督の目指す『隙のない野球』そのものといえよう。

 開幕前、昨季までのエース・岸孝之(現楽天)が抜けたこともあり、「不安はあった」(辻監督)。だが、この試合で見せた新エースの頼もしき姿、そつがない強力打線にチームも、ファンも「十分上位を狙える」と、今後への確かな手応えをつかんだ大きな1勝だった。

写真=井田新輔

週刊ベースボール

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