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ついにラッパーまで ミュージシャンのドラマ起用が加速する背景

7/23(日) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 お笑い界など異業種からのドラマ出演はこれまでも多かったが、昨今、急速に増えているのがミュージシャンだ。それもボーカルだけではなく、ドラマー、ラッパーなど、ミュージシャンの中でも多ジャンルに及んでいるのが最近の傾向だ。その背景について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

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 これまでもミュージシャンのドラマ出演はありましたが、ここ数か月間で一気に加速。放送中の朝ドラ『ひよっこ』(NHK)に銀杏BOYZ・峯田和伸さん、『100万円の女たち』(テレビ東京系)の主演にRADWIMPS・野田洋次郎さん、『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)の準主演にflumpool・山村隆太さん、『俺のセンセイ』(フジテレビ系)の主演にエレファントカシマシ・宮本浩次さんが、次々に出演しました。

 さらに夏ドラマでは、『カンナさ~ん!』(TBS系)にシシド・カフカさん、『黒革の手帳』(テレビ朝日系)にゲスの極み乙女。のほな・いこかさん(さとうほなみ名義)、『わにとかげぎす』(TBS系)に水曜日のカンパネラのコムアイさん、クリープハイプの尾崎世界観さん、ACEさんとDOTAMAさんが出演します。

 冒頭に挙げた4人はボーカリストであり、数こそ増えていますが、言わば「これまでもよくあった」人選。しかし、シシド・カフカさんと、ほないこかさんはドラマー、ACEさんとDOTAMAさんはラッパーであり、選択肢がグッと広がっているのです。

◆脇役俳優のマンネリを回避したい

 テレビ局側がミュージシャンを起用する最大の狙いは、「独特な存在感で物語のアクセントになれる」から。パッと見たビジュアルだけでなく、個性あふれる生き方からにじみ出るインパクトの強さや“異物感”が期待されています。

 実際、シシド・カフカさんは不倫女性、コムアイさんは愛人、ACEさんとDOTAMAさんは闇金の取り立て屋、尾崎さんは主人公の未来を暗示するドラマオリジナルのキーマンと、それぞれキャラクターの濃い役を演じていますし、登場からわずか数秒で強いインパクトを残しています。

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