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止まらない、止められない、エディー・イングランドの快進撃。ジェイミー・ジャパンは後に続けるか

7/23(日) 18:00配信

BEST TIMES

2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップに向けて、あと2年あまり。元ラグビー日本代表指揮官であるエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が率いるイングランド代表が、着実に強化の歩を進めている。6月のテストマッチシリーズを終えて、エディー・イングランドの現状と、日本でコーチングクリニックを行ったジョーンズHCの温かくも厳しいアドバイスの真意に迫る。



就任早々、怒涛の快進撃を続ける

 エディー・イングランドの成長曲線が止まらない。

 2015年のラグビーワールドカップ(W杯)で日本代表を率いて、南アフリカ代表からの白星を含む3勝をあげたエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)は、大会終了後、イングランド代表の指揮官に就任した。イングランド代表は自国開催の2015年W杯で予選プール敗退の憂き目に遭い、「過去にイングランド代表に勝利したことのある実績ある指導者」としてジョーンズHCに白羽の矢が立ったのだ。

 2016年の「シックス・ネーションズ」こと欧州6ヵ国対抗から指揮を執ったジョーンズHCは、いきなりシックス・ネーションズでグランドスラム(全勝優勝)を達成、その後もテストマッチで勝ち続け、オーストラリア代表に敵地で3連勝を達成し、ホームで南アフリカ代表からも白星を挙げた。さらに2017年のシックス・ネーションズでも最終戦こそアイルランド代表に不覚を取り、19連勝こそならなかったが、見事に連覇を達成した。

主力17人を欠くも、アルゼンチンに連勝

 さらにエディー・イングランドは6月、アウェイで2015年W杯のベスト4、「南米の雄」アルゼンチン代表も撃破した。実はこのツアーは「チャレンジ」だった。なぜか――。

 日本代表と戦ったアイルランド代表同様、4年に一度のブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(以下ライオンズ)の遠征に主力を取られていたのだ。その数のべ15名(さらにNo.8ビリー・ブニポラはケガ、SHベン・ヤングスは家庭の事情でツアーに参加せず)。若手中心の編成で、スーパーラグビー期間も「ジャガーズ」としてほぼメンバーを固定している「ロス・プーマス」と戦わなければいけなかったのだ。

 さすがのエディー・イングランドも、主力17人が抜けている状態で、アルゼンチン代表にはアウェイでは勝てないだろうと思っていたが、それは杞憂に終わった。

 結果、直前のバーバリアンズ戦も含めて3連勝を達成。アルゼンチン代表との第1テストマッチは38―34で接戦を制し、第2テストマッチも後半20分までは同点だったものの、試合終盤でイングランド代表が引き離し35―25で連勝。ジョーンズHCは「素晴らしい成果だった。このチームと若い選手たちのパフォーマンスに満足している。それぞれの選手がみんな成長した。そのことによって、我々が進歩するチャンスが生まれた」と、若い選手たちがタフなツアーを経験し、新たなポジション争いが生じたことに破顔した。

 特に若手の中では「FWではPRハリー・ウィリアムズ、LOチーャリー・ユーエルズなどやBKではSOピエール・フランシス、SO/CTBアレックス・ロゾウスキーが良かった」と称えた。一方で、すでに実績のあるキャプテンのHOディラン・ハートリー、LOジョー・ローンチベリー、No.8ネイサン・ヒューズ、SHダニー・ケア、SOジョージ・フォードらも高いパフォーマンスを見せ、中でもジョーンズHCは「FL(クリス・)ロブショーとFB(マイク・)ブラウンは50キャップ以上を持っている選手であることを証明した」と手放しで褒めた。

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