ここから本文です

カナダ最大の都市!知られざるトロントの観光スポットまとめ

7/23(日) 17:10配信

サライ.jp

取材・文/関屋淳子

今年、建国150周年を迎えて何かと話題になっているカナダ。今回ご紹介するトロントは、カナダの東部、オンタリオ州の州都で、カナダでは最大、北米ではニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴに次ぐという大都市です。

日本ではどちらかというと、留学やワーキングホリデー先の人気都市として有名ですが、観光面についてはあまり知られていません。そこで今回は、知られざるトロントの街の観光スポットをまとめてご紹介します。

*  *  *

まずはトロントの概要について。オンタリオ湖の北西に位置するトロントは、カナダ経済の商都として発展してきました。19世紀中ごろに急速に産業化が進み、鉄道や蒸気船などの交通網が発展します。

現在、トロントのランドマークで、2007年まで世界一の高さを誇ったCNタワーは、1976年カナディアン・ナショナル鉄道が建設した電波塔です。CNタワー周辺には往時の鉄道施設が残っています。もしトロントを訪れたら、まずはCNタワーに登って、展望台からトロントの街を一望することをおすすめします。

トロントの街は碁盤目のように区分けされわかりやすく、清潔感があり治安もよいです。街を歩けば、高層ビルがひしめく金融街があり、ヴィクトリア様式の美しい住宅や学校、その近くには中華街、リトルイタリー、グリークタウン、ヒッピーな雰囲気でポップカルチャーを生み出しているケンジントンマーケットなど、次々と街の様相が変わります。トロントの住民はトロントニアンと呼ばれますが、とてもフレンドリーで、ウェルカムの気持ちが強いようです。

第2次世界大戦後はヨーロッパからの移民が流入しましたが、1960年代後半、人種別移民受入れ政策が撤廃され、積極的に移民受け入れが始まり、世界中から移民が集まります。ヨーロッパ系以外にも、中国系、ジャマイカなどの西インド諸島、フィリピンや東南アジアなど多岐にわたっています。その移民たちがそれぞれの文化や生活を守りながら、仲良く共存しているのです。

トロントはスポーツが盛んな街です。野球は「トロント・ブルージェイズ」、ホッケーは「トロント・メープルリーフス」、バスケットは「トロント・ラプターズ」、フットボールは「トロント・アルゴノーツ」、サッカーは「トロントFC」など、各種スポーツのプロチームの本拠があります。

ちなみに、フィギュアスケートの羽生結弦選手も、ここトロントに拠点を置いています。

世界初の可動式屋根付きのスタジアム、 ロジャーズ・センター
スポーツだけではありません。トロントには80以上の博物館・美術館、50以上のダンスとバレエの団体などがあり、劇場や舞台芸術も盛んです。

トロントにあるおすすめの博物館・美術館を3つ紹介します。

■1:ロイヤル・オンタリオ博物館
カナダ最大の博物館で、恐竜の化石、古代エジプト、中近東やアフリカ美術、生物の生態や自然史など幅広い分野で、日本に関する常設展示もあります。

■2:バータ ・シュー ミュージアム
ロイヤル・オンタリオ博物館の近くにあり、歴代の様々な靴を展示する、世界でも珍しい靴専門の博物館。エスキモーの靴やら、中世貴族の靴、有名人の靴などが楽しめます。

■3:オンタリオ美術館
カナダの代表的な芸術から、アフリカンアート、最先端のコンテンポラリーなどを展示。建物も、トロント出身の奇才の建築家、フランク・ゲーリーのデザインがユニークです。 ほかにも小さなギャラリーも多く、お気に入りのアートを見つけてみてください。

トロントの街は、多くの映画やドラマのロケ地としても有名です。これは税優遇措置と為替差益を武器に、ハリウッド映画を積極的に誘致している結果です。街並みの一部がニューヨークに似ていることから、映画の中ではニューヨークとして撮影されていることもあるそうです。

「トロント国際映画祭」や、世界最大規模のLGBTイベント「プライド・トロント」をはじめ、一年を通して大小様々なイベントが行われているトロント。毎日どこかでイベントがあると言っても過言ではありません。人種や世代や性別を超えて集うイベントが、トロントニアンをつなげているのかもしれません。

たとえば今回取材中に、ロイヤル・オンタリオ博物館では、なんと夜間に特別に博物館を開放し、食べたり飲んだりしながら博物館を楽しむというイベントが行われました。館内には生バンドが入り、クラブのような雰囲気に。恐竜の化石周辺ではグラスを片手にした仲間同士が、楽しそうに語らっていました。

知られざる魅力いっぱいのトロントの街。次の旅先として、検討してみてはいかがでしょうか。

取材・文/関屋淳子
桜と酒をこよなく愛する虎党。著書に『和歌・歌枕で巡る日本の景勝地』(ピエ・ブックス)、『ニッポンの産業遺産』(エイ出版)ほか。旅情報発信サイト「旅恋どっとこむ」代表。

最終更新:7/23(日) 17:10
サライ.jp