ここから本文です

ドトール、3000冊並ぶ「図書館カフェ」の全貌

7/23(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 6月、東京・池袋の駅ビル「Esola(エソラ)池袋」に、突如”図書館”が現れた。書棚の脇を歩いていると、ほのかにコーヒーの香りが漂ってくる。

この記事の写真を見る

 ここは大手コーヒーチェーンのドトールコーヒーが6月30日にオープンした新業態「梟書茶房(ふくろう・しょさぼう)」。書店が併設されたブックカフェだ。カフェ店内はテラスも含めて132席と広く、本の販売エリア、ソファが並ぶラウンジ、図書館のようなデスクが並ぶ読書エリア、緑に囲まれたテラスなどに分かれている。

■題名のわからない”秘密の本”がずらり

 入り口近くの書棚が並ぶ本の販売エリアで売られているのは、オリジナルのブックカバーで覆われた「シークレットブック」だ。作品名や作家名はわからない。客は表紙に書かれている紹介文を見て、本を選ぶ。販売エリアには約2000冊をそろえた。

 「珈琲と本」をテーマに、神楽坂の本屋「かもめブックス」店主が選んだ本を取りそろえている。カフェにはシークレットブック以外にも、約1000冊の雑誌や書籍が並ぶ。こちらはすべてタイトルが明示されており、店内で飲食しながら読める。品ぞろえは文学、音楽、スポーツ、ファッション、マンガなど幅広い。

 本に目が行きがちだが、主役はあくまでもカフェだ。ドトールでコーヒーの研究開発を統括する菅野眞博氏が手掛けた「梟(ふくろう)ブレンド」(税込み540円)はサイホンで抽出する。かもめブックス店主が選んだ本と、菅野氏がその本をイメージしたブレンドコーヒーを組み合わせた「本と珈琲のセット」(1620円・毎月数量限定)といったユニークなメニューもある。

 フードの看板メニューは「BOOK シフォン」という、本の形を模したシフォンケーキだ。このほかにも、20分かけて焼き上げるパンケーキやパスタなど、サンドイッチ主体のドトールコーヒーショップにはないメニューがそろう。

 新ブランドの開発を指揮するのは、2016年5月、ドトールの親会社であるドトール・日レスホールディングスの会長に8年ぶりに復帰し、今年4月にはドトールコーヒーの会長にも就任した大林豁史(ひろふみ)氏だ。

 「私のドトール会長としての仕事は新たな店舗ブランドの開発。その第1弾が梟書茶房だ」と大林会長は話す。もっとも、梟書茶房におけるブックカフェの形態はエソラ池袋側からの提案だった。今後は新業態の開発を、ドトール自身が一から手掛ける考えだ。

1/3ページ