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「夏血栓」を作らないために! “隠れ脱水”チェック法と食生活のポイント

7/23(日) 8:00配信

デイリー新潮

 酷暑の季節には「夏血栓」と呼ばれる肺血栓塞栓症、心筋梗塞が急増している。一見、健康な人でも、油断は大敵。外気が暑くなると、汗などで水分が体から出てしまうため、血液は1割以上も濃くなってしまうのだ。

 専門家でさえ判断が難しいという、「夏血栓」が引き起こす症状。血栓そのものを作らないためにはどうしたらよいのだろうか。答えは何より「水分」の補給だが、ただガブガブ飲めばいいというものではない。脱水症状は思わぬ原因でも起きる。そして、防ぐためにはコツがあるのだ。

脱水症状を知るシグナル

 人は何もしなくても1日に約900ミリリットルの汗をかく。夏になると、さらに増える。気を付けなくてはならないのが、本人も知らないうちに「隠れ脱水」になっているケースだ。

「寝ている間にも汗は蒸発しますから、夜のうちに脱水症状に陥る場合があるのです。朝起きたら手が動かなくなっており、病院に搬送されたら脳梗塞だったというケースもある」

 と語るのは、日本呼吸器学会に所属する専門医の大谷義夫医師(池袋大谷クリニック院長)。高齢になってくると夜中のトイレが近くなってくる。そのため、寝る前の水分を控える人も多いが、これも「夏血栓」には良くない。昔の人が「宝水」といって枕元に水差しを置いていたのは、医学的な理由があったのだ。

 老人の場合、体重に占める水分量は成人より約10%少ない。身体に水をためる能力が弱っているのだから、ちょっとしたことで脱水症状を起こし、血栓につながる。

「脱水症状を知るシグナルとしては、喉が渇くのはもちろん、口が乾燥して喋りづらい。唾を飲み込みづらい。あるいは“ツルゴールの低下”があげられます。ツルゴールとは皮膚に緊張がある状態を指しますが、自分で確かめることが出来る。手の甲の皮膚をつまんで持ち上げて離すのです。2秒たって戻らなかったら脱水状態が疑われます」(同)

 そこで、脱水症状に詳しい日本体育協会公認スポーツドクターの塩野潔氏に正しい水分の摂り方を教えてもらおう。

「夏の水分補給は100ミリリットルの水を20分~30分に1回ぐらいのペースで摂るのが理想的です。出来れば吸収しやすいスポーツドリンク(あるいは経口補水液)や、ひとつまみの塩を入れた水ならなお良いです。水分を摂ったあとは、(汗で出てしまった塩分を補給するために)塩昆布や塩キャンディーをなめるのがいいでしょう」

 こうした水分補給は60歳以上、特に血栓を起こしやすい動脈硬化や高血圧を抱えている人は念入りに行ったほうがいい。

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最終更新:7/26(水) 18:08
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