ここから本文です

<経営者・編集長インタビュー> 小郷三朗 サントリー食品インターナショナル社長 2017年8月1日号〈週刊エコノミスト〉

7/24(月) 10:14配信

mainichibooks.com

 ◇革新的な飲料で新たな市場を生み出す

── 社名には「食品」が付きます。どんな事業をしていますか。

小郷 サントリーグループは酒類からスタートしましたが、多角化の一環として1930年代に濃縮リンゴジュースを売り出しました。70~80年代には「サントリーウーロン茶」などを世に送り出し、飲料事業をグループの中核事業に育成しました。その飲料事業を切り出して、上場・独立したのが当社です。

── 主力商品は。

小郷 「南アルプスの天然水」と、缶コーヒー「ボス」でそれぞれ売り上げの約2割を占めます。

── 最近の動向は。

小郷 国内販売実績では1992年から24年連続で前年超えを達成しており、2016年は4億3000万ケースに達しました。今年も4億3300万ケースを見込んでいます。13年には上場も果たし、現在はグループの純利益の半分を稼ぐ中核会社に育ちました。グループ内を歴史的に見ると、祖業であるウイスキー・ワインなどの洋酒は長男、ビールは次男、そして我々清涼飲料が三男です。当初は「お荷物三男坊」と呼ばれていましたが、今は「よくできた三男坊」とも言われます。

── 人口減の中で24年連続で前年超えを達成できた理由は。

小郷 清涼飲料市場全体は年間1~3%伸びています。たとえば会議で出るお茶は、急須から入れるのではなくペットボトルになりました。1人当たりの清涼飲料水消費は増えているのです。この状況で当社が一貫して市場よりも高い成長率を達成できたのは、緑茶、ミネラル水、缶コーヒーなどの各分野で少なくとも2位以内に入れるよう、ブランドの開発・育成をしてきたからです。

── そのため必要なことは。

小郷 まずは、ウーロン茶のような新たな市場を創るような革新的な商品を生み出すことです。30年前は緑茶や麦茶を買うことなど考えられませんでしたが、今や市場が確立しました。今後は、無糖など「ナチュラルでヘルシーな」志向に訴える商品も有望です。築いたブランドを時代の流れに合わせて絶えず刷新することも必要です。

1/3ページ

最終更新:7/24(月) 10:14
mainichibooks.com

記事提供社からのご案内(外部サイト)

mainichibooks.com

毎日新聞出版

サンデー毎日 毎週火曜発売
週刊エコノミスト 毎週月曜

「mainichibooks.com」では
サンデー毎日、週刊エコノミストの
記事をご覧いただけます。