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サラリーマン諸兄! ダークスーツ一辺倒なんて思考停止だ フルタチさん、装いを語る

7/24(月) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 「いいかげんにダークスーツ一辺倒をやめた方がいい」――。フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏は、ビジネスマンの装いが「思考停止」になっていると指摘する。スポーツの実況中継から報道番組、トークショーまで、幅広いジャンルで活躍してきた話術の達人はお洒落(しゃれ)へのこだわりも人一倍強い。今年春には仕事仲間とともに、洋服を手作りできる「工房」の設立に関わった。「仕事も生活もファッションのために頑張ってきた」と話す古舘氏に装いへの思いを聞いた。

 ――自身の事務所、古舘プロジェクト(東京・新宿)が「手作り」をテーマにした会員制ファッション工房を東京・北参道に開きました。
 「仲間が始めたプロジェクトで、全面的に応援しています。最新型ミシンや3Dプリンターなどを備え、洋服を手作りできる場を提供する狙いです。『andMade(アンドメイド)』と名をつけました」
 「ファッション好きの僕自身としては『本当に着たい服がなかなか見つからない』とずっと感じていたんです。自分に合った洋服といえばオーダーです。スーツだったら男物で定番化した高級なものはありますよ。でも、僕の場合、ジャケットなら女性用でも、気に入ったら欲しくなる」
 「『こういうレディースの生地で、多少傷んでも形崩れしてもいいから男性用に作ってもらえないかな』という具合です。でも簡単にはオーダーできない。型紙や芯の入れ方から違うから。男女で体格も差がある。しかも、高いオーダースーツではなく、もっとリーズナブルな価格で自分だけの洋服を作ってもらいたいんです。僕には自分の欲しい服の妄想がいっぱいある」

 「靴でもそうでしょう。前から思ってるんですよ。いいなめしの、いい色味で気に入っても男性用はありません。男性は体重があって圧がかかるし荒っぽく扱うから、レディースのような繊細な作りはできないというのです」
 「婦人靴のノウハウを紳士靴に取り入れたっていいのに、縦割りになっていますよね。多様化した時代ですから、もっと『配置転換』や『人事交流』があってよい。そういう場所を『手作り工房』を通じて若く才能のある人たちに提供したい。僕は、もう60歳を過ぎていますし自分で作るのは無理ですが(苦笑)」
 「『15年前に見た映画のワンシーンで登場したあのコートを、ここでなら作れる』というのを求めています。むしろ形崩れを狙って作ってもらってもいいんです。僕は着崩したいわけだから。たとえば、丈の短いカジュアルなピーコートを作ってもらいたい。超高いカシミヤでなく、ウールとカシミヤ混紡でいい」
 ――若い男性のファッションをどのように見ていますか。
 「若い人を見てると『なんでダークスーツなの』って強く思う。昔はドブネズミとかいわれたけど、リクルートスーツとかダークスーツに身を包んで仕事に臨むのは、なぜだろう。僕は思考停止だと思う」
 「金持ちの奥さんがフランス高級ブランドのバッグを半年待ちで手に入れて、何個持っているのかを自慢するのと同じでしょ。本当なら、自分の体形なんかから考えてどのバッグが似合うか、縫製はどうか、なめし革はどうかなんて吟味してたら長い時間がかかるはず。高級ブランドなら、大枚はたけば思考停止でも無難なものが手に入る」

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最終更新:7/24(月) 7:47
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