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怪物・清宮幸太郎「最大の天敵」は同じ西東京にいる

7/24(月) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 早稲田実業の清宮幸太郎にとって、この夏の第一打席、その5球目──。相手エース右腕の甘く入った直球を強振すると、滞空時間の長い当たりが右翼席のポール際に飛び込んだ。

「芯をこすった当たりでしたが、フェアゾーンに運ぶことができました。(昨夏の西東京大会準々決勝で敗れた)八王子戦の最終打席は同じような角度で、ライトフライ。飛距離は確実に伸びてきている。1年やってきたトレーニングの成果が出ていると思います」

 4回戦では満塁本塁打を放ち、高校通算本塁打が105本に達した“怪物”が甲子園帰還を果たせるかに大きな関心が集まっている。

 早実は昨秋と今春の東京大会王者だ。東西に分かれて争われる夏は、当然ながら西東京大会の本命となる。

「どこよりも長い、早実の夏にしたい」(清宮)

 対抗馬は、秋と春にいずれも決勝で早実に敗れた日大三。エース左腕の櫻井周斗は、直球と同じ腕の振りから投じられ、打者の手元で鋭く曲がるスライダーが宝刀だ。秋は敗れたとはいえ、清宮から5三振を奪い、一躍、スカウトが注目する存在となった。さらには、清宮以上の体格を誇る日大三の“デカプリオ”こと金成麗生(かなりれお)という193センチの左の大砲もいる(金成は投げても最速148キロ)。

 実力が伯仲する両校のライバル物語。両監督の采配の妙も面白い。

 春の決勝で日大三に17点を奪われた早実の不安要素は明白で、投手陣だ。同校の和泉実監督は、春季関東大会後から、捕手の雪山幹太(2年)を先発に起用し続けてきた。雪山は神戸中央リトルシニアに在籍していた中学時代に投手経験があるものの、早実入学後は捕手一本で、春までブルペンで投球練習することさえなかった。和泉監督は夏の大会を前にこの急造投手に背番号「1」を与え、初戦の勝利後には、幾度も彼のことを「エース」と呼んでいた。和泉監督は言う。

「雪山がチームの柱になれるかはまだ分からない。ただ、現実として、捕手しか守っていなかった彼が急遽、投手になったのは、このチームに柱となる投手がいなかったからだから……」

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