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住宅ローン残高、60歳で700万円が目安 賃貸も一案

7/24(月) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 午後8時半。筧家のダイニングテーブルで良男と幸子がバウムクーヘンを食べながらくつろいでいると、会社員の恵が息を切らせて帰ってきました。バッグから取り出したのは新築分譲マンションを特集した分厚い雑誌。いろんなページに付箋が貼られています。

良男

 そんなに急いで帰ってきて、何かあったのか?

 この雑誌の新築マンション特集を見て。「駅から徒歩7分、1LDKで3400万円」だって。間取りもいいわ。私、ひとり暮らしがしたい!

良男

 まだ早い。考え直せ。

幸子

 まあまあ。恵も自立してもよい年ごろだから。ただ人生は長いから住宅資金をコツコツためることが大切よ。

 私、結婚後もバリバリ働くつもりだから、将来、大都市圏の高級物件を買えると思うの。夫婦共働きなら2倍の住宅ローンを組めるでしょ?

良男

 共働き世帯が増え、夫婦それぞれがローンを組む「ペアローン」が広がっている。みずほ銀行でもここ10年、契約者が増え続けているそうだ。夫婦それぞれがローン残高などに応じて一定の税額控除が受けられるのがメリットだな。

幸子

 ただ家計面からみると、単純に専業主婦世帯の2倍のローンが借りられるとは考えないほうがいいかも。共働きの女性の多くは出産後は残業をしない分、給料が減る時期があるし、職場復帰後は保育園や小学校の放課後の預け先の費用、外食の支出などがかさむの。ファイナンシャルプランナー(FP)の深田晶恵さんは「妻が仕事を続けられるかどうか、ペアローンを組む前に夫婦で慎重に考えて」と忠告しているわ。

 住宅資金って、どうやってためればいいのかしら。

良男

 住宅は一般に数千万円単位の出費が必要で、よく「人生最大の買い物」といわれる。FPの久保田正広さんは財形住宅貯蓄を推薦していて、理由として「財形住宅貯蓄は給与天引きで、元本550万円までの利子について非課税のメリットがある」と説明しているよ。

幸子

 大手銀行によると、住宅ローンの契約者は30歳代後半が多いの。結婚して子供が生まれ、教育費など家計の収支見通しが定まったころね。FPの深田さんは「住宅購入時期は第1子の小学校入学前が理想」と助言しているわ。就学前なら引っ越しやすいし。それまではコツコツ蓄えることね。

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最終更新:7/24(月) 7:47
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