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「葬式の見積書」は適正価格?見極めに必要な、たったひとつの質問とは?

7/24(月) 19:10配信

ESSE-online

いつの日か必ずおつき合いが生じるにもかかわらず、意外に知らない葬儀社のこと。とくに、葬式費用についてまったく知識がない、という人も多いのではないでしょうか。知識がなければ、葬儀社から提案された見積がはたして適正なのか判断することもままなりません。

そこで、これまで1000件以上の葬儀を担当してきたという現役の葬儀社社員で、「考える葬儀屋さんのブログ」の管理人でもある赤城啓昭さんに、葬式にかかる費用についてアドバイスしていただきました。参考になる、見積書のカラクリを見抜くコツもご紹介します。

正確な葬式費用を知る方法!ポイントは見積書の読み方にあり!

「お葬式っていくらかかるの?」。お客様からの問い合わせの電話が、こんな第一声であることがまれにあります。

この場合、日本消費者協会の葬儀費用の平均価格を答える葬儀屋さんもいるようですが、この数字は必ずしも参考にはなりません。「全国平均の葬儀費用は188万円9000円」(「第10回葬儀についてのアンケート調査」より)という調査結果がありますが、私としてはサンプリングの方法に疑問を感じています。

そういうわけで、じつは良心的な葬儀屋さんほど、この質問に即答は難しいのです。

そもそもこの質問には、何点か条件を決めないと回答できません。条件の中でいちばん重要かつ金額を大きく左右する要素は、参加人数(遺族親戚などの血縁者と、友人知人などの外部からの参列者の人数)です。

上記のことを踏まえて、以下の2つの手順で正確な葬儀費用を知りましょう。

「葬式の見積書」の落とし穴を見極めるためにすべき質問がある

1.誰を呼ぶか決める

人数がわかれば葬儀費用見積の精度は高まります。適切な収容力のある式場が決まり、お返し物や料理などの人数によって比例する変動費が確定するからです。家族葬などの小規模なお葬式の場合、人数の予測は難しくないと思います。

2.見積書のカラクリを見抜く

お葬式に誰を呼ぶか決まったらお葬式の規模が決まります。ここからは最小限の労力で最も正確な金額を知る方法をお伝えします。

最初に葬儀費用の見積書を手に入れるところから始めましょう。

とりあえず近所の葬儀屋さんに電話をします。この段階で葬儀屋さんに足を運ぶ必要はありません。葬儀屋さんに足を運ぶことは、心理的にも労力的にもハードルが高いでしょう。電話で十分です。

そしてこのように伝えてください。「お葬式の見積書を出してください。◯人くらいの規模で、◯の周辺で行いたいです。見積書ができたら自宅に送ってください」と。ここでもっとも重要なことは1社だけではなくできるだけの多くの葬儀社から見積書を取ることです。

見積書が手元に集まったら、次のポイントは「わかりやすさ」に着目します。葬儀の見積書がわかりやすいというのはどういうことでしょうか?それは個別の項目に分解されている。つまり、できるだけ詳細に内訳が表記されていて、それぞれの金額がはっきりと明示されているかどうかということです。一方、よくない見積書は「30名セット一式200万円」といったことしか書かれていないもの。

このように、見積書を見る場合はわかりやすいかどうか、つまり、個別の項目と金額がはっきりと表示されているかどうかがポイントになります。

次の見積書のポイントは、総額表示になっているかどうかということ。総額表示というのは、実際その葬儀屋さんにお葬式をお願いしたら、結局全部でいくらかかるのかがちゃんと表示されているということです。ただし、これも先ほど申し上げたように初めてお葬式の見積書を見る人にとっては難しいことでしょう。そこで総額表示になっているかどうかを簡単に見分ける方法を教えします。

たとえばその見積書のお葬式の参加者が、20人だったとします。見積書をつくった葬儀屋さんにこういうふうに聞いてみてください。

「予定通りお葬式に20人しか来なかったら追加費用は一切払いませんけど、いいですか?」

その葬儀屋さんがちゃんとした見積書をつくっていれば、こう答えてくれるでしょう。

「はい。この見積書には必要な項目は全部含まれています。予定通りの人数であれば、追加費用はお支払いいただかなくても結構です」

もしその葬儀屋さんが口ごもるようであれば、その見積書には欠けている項目が存在する可能性が高いです。このように見積書を見る際には、わかりやすいかどうかと総額表示かどうかを確認してください。この基準を満たしている見積書ならば実際の正確な葬儀費用がわかるはずです。

●教えてくれた人
【赤城啓昭さん】
月間45万PVの「考える葬儀屋さんのブログ」管理人。現役の葬儀屋で、1000件以上の葬儀を担当。著書に『子供に迷惑をかけないお葬式の教科書』(扶桑社新書)がある

<取材・文/ESSE編集部>

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最終更新:7/24(月) 19:10
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