ここから本文です

13代目V37スカイラインのプレミアム化は、歴代スカイラインとは別路線!?【スカイライン60周年記念】

7/24(月) 19:33配信

clicccar

スポーツセダンとして走りを磨いたV36スカイラインでしたが、残念ながら国内販売を伸ばすには至りませんでした。そのため業界内では「スカイラインブランドが消滅するのでは?」という噂が流れたほど……。

そんな状況をはね除けて、2013年11月装いも新たに、13代目V37スカイラインが登場しました。

実車を見てまず驚いたのは、日産のエンブレムがないことでした。見慣れないエンブレムはインフィニティのもので「プレミアム」の証とのこと。クルマ自体も大きく変わり、フーガ級の大柄な4ドアボディに、3.5LのV6エンジンをベースとした1モーター2クラッチ式のハイブリッドユニットを搭載。システム最大出力364psのハイパワーと18.4km/lの燃費を両立した「プレミアムスポーツセダン」として生まれ変わったのです。



ただクルマがプレミアムにシフトした分、価格も400万円台の後半からと高額にシフトしたため、ファミリー層からは遠い存在になってしまいました。インフィニティエンブレムについても、スカイラインファンの中には「GT-Rがスカイラインから分離したように、スカイラインも日産から切り離されてしまった」と捉える人もいたようです。

また後から、メルセデス・ベンツ製2L直4ターボを搭載した走りのモデルが加わりました。それでもスカイラインファンが「ターボRSの再来!」と素直に喜べなかったのは、「国産技術で走り、輝いてこそスカイライン!」と信じて止まないからだと感じています。

開発陣は、高性能ハイブリッドやベンツ製ターボエンジン、最新技術のワイヤー式ステアリング、そして大柄な4ドアボディにインフィニティエンブレム等、スカイラインのプレミアム化を実現するためにあらゆる手立てを打ってきました。V37スカイラインのプレミアム化では、歴代スカイラインとは別路線へシフトしたことが明確に感じられます。

ただ本来なら、新たなプレミアムスポーツセダンとしての性能や仕上がりは、もっと高く評価されて良いはずです。新たな企画が裏目裏目に感じるのは、世代毎に育んだスカイラインのブランド力が、良い意味でも悪い意味でも強すぎるせいかもしれません。



これまで自動車業界では、幾多のブランドが生まれては消えていきました。13代60年に渡るスカイラインの歴史を振り返ってきて、社会や嗜好、技術といった時代背景の目まぐるしい移り変わりの中で、消費者に愛され続けながらブランドを継承することの難しさとその尊さを、あらためて実感した次第です。

(星崎 俊浩)

最終更新:7/24(月) 19:33
clicccar

記事提供社からのご案内(外部サイト)