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テレビ討論「政治家発言」採点表 二階幹事長、小池都知事側近に低評価

7/24(月) 8:01配信

デイリー新潮

「テレビ政治」が定着して久しい昨今。画面の中での片言隻句が選挙の行方を左右することもしばしばだが、では、先の都議選に至る各党幹部のそれはどうだったのか。テレビ討論での「政治家発言」を採点してみると、真っ当な評価、意外な評価が相半ばして――。

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〈テレビのワンシーンは、新聞の一万語に匹敵する〉

「非自民政権が生まれるように」と部下に指示したとされ、証人喚問されたテレビ朝日の椿報道局長は、常々周囲にそう述べていたという。彼はその“力”を悪用し、地位を失ったが、それから四半世紀。インターネットの普及によっていささかかげりはあるにせよ、冒頭の言は現代でももちろん通用する。

 さる代議士によれば、

「テレビに出てうまく話せた時は、自分の選挙に大きな影響力がある。ビラを配る何十倍の効果でイメージがアップします。一方、失言をした時は、党に火の粉が振りかかる。だから出演が決まった後は、とにかく資料を集め、徹夜で読み込みますよ。党の方から、NGワードを事前に言われることもあります」

 さすれば、自民党が大敗した先の都議選。それを控えた中、各党幹部はそこでどう振るまっていたのか、検証するのも悪くはあるまい。

 都議選前後のひと月に放映された各局の討論番組を集め、そこに出た現職政治家のうち、各党の幹部10人を選んだ。そして、5人の識者に発言の中身、立ち居振る舞いについて論評、採点してもらった。その結果がご覧の表である。

ワーストワンは二階幹事長

 平均点を算出してみると、51点で見事、ワーストワンに輝いたのは、自民党のボス、二階俊博幹事長(78)であった。

 二階氏が出演したのは、6月4日のTBS「時事放談」。この番組での幹事長は、司会が、北朝鮮のミサイル開発に話を振ると、

〈相当の決意をもってやらないとダメですよね。今のように注意を喚起するだけでは、相手は屁でもないと思っていますから〉

〈もう体裁を言っている時ではないと。度胸、腹を決めて対峙していかなくてはならない〉

 など、まるでケンカでも始めるかのようなお答え。続けて、

司会〈習近平主席とは何の話をした?〉

〈何もかもベラベラしゃべっていいわけではないけれど〉

司〈都議選の対応は?〉

〈まだ手のうちを申し上げるわけにはいきません〉

司〈前川前次官の「出会い系バー」報道については?〉

〈つまんないことだと思います〉

 と、まったくつまんない話が続く。一体、何のためにテレビに出たのかわからないのだ。そもそも滑舌が悪く、聞き取れない言葉もある始末で、最低点もむべなるかな、である。

 米ユタ大学の東照二教授(言語学)は言う。

「テレビの前の聞き手を意識していない。目の前の人にしか語りかけていないような感じがします。これでは理解も共感も生まれません。テレビ向きでないことは明らか。テレビに出れば出るほど、自民党のイメージは悪くなってしまう」

 二階派メンバーによれば、

「周囲ではみな幹事長の話が面白くないのは知っていますが、恐ろしくて誰も言えない。もっとも本人はその自覚がないようですが」

「角栄の弟子」を自任する幹事長だが、その話術は受けつがなかったわけだ。

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最終更新:7/24(月) 14:24
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