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新戦力と生え抜きが融合して演じた逆転劇

7/25(火) 11:50配信

週刊ベースボールONLINE

 まるで高校野球を見ているようだった。

 6月2日の巨人戦(東京ドーム)。3点をリードされて迎えた9回。オリックスはモレル、伊藤光と代打攻勢を試みるが、あっさり二死を奪われ、誰もがこのまま敗戦だと思っていた。

 だが、そんな球場の空気をロメロが一瞬で変える。代打で登場すると1球目をフルスイング。打球は左翼席に突き刺さった。「とにかく芯でとらえることだけ考えていた。完璧だったよ」と振り返った一発を皮切りに9回二死からの奇跡の逆転劇が始まった。
 
 続く西野真弘が中前打で出塁すると、次の安達了一が二塁打で返して1点差に。そして四番の小谷野栄一が中越えの二塁打を放ち、思わずガッツポーズ。土壇場から同点に追いついて見せた。

 延長戦に突入し、走者を許しながらもなんとか踏ん張る救援陣に大きな1点を届けたのが安達だった。延長11回一死から、右翼スタンド前列へ。それまで3本の二塁打を放っていた背番号3の一発に加えて武田健吾の右前打でも加点し、4時間37分にわたる激闘に終止符が打たれた。

 今季1号で試合を決めた安達は「使い続けてくれた監督と、応援してくれたファンの力で入った」と興奮気味に振り返った。

 福良淳一監督が「全員で戦って全員で勝った」と語った1勝。これで勢いがついたチームは巨人に3連勝を飾った。ロメロの勝負強さが打線に火をつけ、最後は生え抜きの安達が試合を決める。まさに理想の形だった。普段から仲の良い2人が後半戦も攻守で引っ張る。

写真=川口洋邦

週刊ベースボール

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