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パワハラは連鎖する! 自称「体育会系」はご用心

7/25(火) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 梅雨明けと同時にまぶしすぎる太陽に肌を焼かれる毎日となりました。あなたの心と体はお元気でしょうか? こんにちは、精神科医で産業医の奥田弘美です。今日はパワーハラスメント(パワハラ)について取り上げてみたいと思います。

■増えるパワハラによる精神疾患

 厚生労働省は2017年6月30日、平成28年(2016年)度「過労死等の労災補償状況」を公表しました。報告によると仕事が原因でうつ病などの精神疾患にかかり、2016年度に労災認定されたのは498件で、1983年度の調査開始以降、最多だったそうです。また精神疾患の労災申請件数も最多の1586件となりました。

 その内訳を出来事別に見ると「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」という、いわゆるパワハラによるものが74件とトップ。次いで「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」が63件となっています。

 ちなみに2015年度の同データは、1位が「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」75件、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」60件です。1位と2位が入れ替わっていることから見ても、職場でのパワハラによる精神疾患が増えていることは明らかです。

 筆者も様々な企業でメンタルヘルス面談を行っていますが、確かにパワハラ系の相談や不調者が増えているなと実感します。

「聞くに堪えないひどい言葉や辛辣な態度で罵られる」
「あからさまに自分だけ無視される」
など、自分自身に直接パワハラを受けてメンタル不調になる人もいれば、
「常に上司が怒鳴り散らしていて、毎日怒声を聞くたびに動悸(どうき)がするようになった」
「ターゲットになっていじめられている同僚に対して、怖くて何もできない自分がつらい」

といった間接的なパワハラで病んでいく人もいます。

■こんなことがあったら「パワハラ」かも

 厚生労働省のホームページ「あかるい職場応援団」[注1]には、パワハラの正確な定義が次のように表現されています。

 「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為」

 この定義を分かりやすくするために、もっと具体的に解説しましょう。
[注1]


 同HPによると、パワハラは6つの類型に分けられています。

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最終更新:7/25(火) 7:47
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