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新浪剛史の教え#4「テクノロジーより大切な感受性」

7/25(火) 0:00配信

文春オンライン

 三菱商事、ソデックス、ローソン、サントリー……。私は社会人になってからこれまで、商社、外食、小売り、製造業と、さまざまな場所で仕事をしてきました。私がそこで何を考え、なぜ挑戦し続けることができたのか。現在までのキャリアの中から、本当に役立つエッセンスをこれからお話ししたいと思います。

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ビッグデータは仕事に使えるか

 企業において、ヒューマンな部分と、テクノロジーの部分をどう使い分ければいいのか。それには、仕事が反復的で単純に標準化できるものは機械に全部任せてしまう方法と、技術をうまく仕事に適用させて、仕事のやり方を変えてしまうという2つの方法があります。

 ただ、今本当に私たちがやらなければならないのは、人と人との接点づくりです。なるべくお客様のところに足を運び、接点をつくって、課題をうかがうということです。そして、その課題について、どんな背景があるのか、分析してみるのです。

 そんなとき、もしビッグデータでうまく仮説を立てることができれば、それに対する解答も早く出せると思うかもしれません。しかし、ビッグデータが本当に通用するかを見極めるには、実は現場を見ていないとできないのです。データのように本当に人間が動いてくれるのかどうか。そこを見極めるのは感性の問題であり、感性の掛け算で見つけるものなのです。

 例えば、お客様はどういうふうに買っているか、どういう表情で買っているか、そのときの世相はどうか、そんなことはAIにはなかなかわからないわけです。もちろん部分的な課題解決はAIがやってくれるでしょう。でも、感性的な部分はサポートできないのです。

 データだけを見て、仮説を立てても答えは見つかりません。むしろデータを検証するために、自分で現場を歩かなければならないのです。データは生産性を上げてくれますが、最後のところは人間が動かなければならないのです。

人間性、感受性を磨くには

 本当に面白い仮説だと判断するのは、最終的には人間です。その意味では、私たちは、これからより人間性を磨かなければならないでしょう。それは感受性を磨くと言い換えてもいいかもしれません。これからはデジタルに対しても、“感じる”ということをもっと重視していくべきなのです。

 それには自然ともっと接したり、恋愛したりすることでもいい。そうした人間の基本的な要素が非常に重要になってくると考えています。

 だからこそ、ときにはスマホを休んで、各人が直接コミュニケーションをとることも必要です。そうしなければ、人間が本来持っているパワーはどんどん失われていきます。いい機械を使うのもいいことですが、何事もバランスをとることが重要なのです。それが今、テクノロジーのほうに行き過ぎているように感じています。

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最終更新:7/27(木) 0:09
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