ここから本文です

上野千鶴子 “ひとりの老後”への準備 [おとなスタイル]

7/25(火) 10:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

女性学、ジェンダー研究の第一人者として知られる上野千鶴子さん。著書『おひとりさまの老後』は、75万部のベストセラーに。“おひとりさま”を安心して生きていくにはどうしたらいいのか、と漠然と不安に感じていたことを調べだしたことをきっかけに、「老後を研究する、と発想を変えると楽しい学びが見えてきた」と上野さん。“ひとり”になったとき、準備しておくこと、50代とはどんな時代なのか、教えていただきました。

Q.50代とは女性の人生の中で、どんな時代だと思いますか?

新たなチャレンジにもっとも適した世代です
50代になると、子供が独立していったり、夫と死別あるいは離別したりして、再びひとりになるというケースも。夫がいても「気持ちはおひとりさま」の女性も多いです。
そんな人たちには、「おかえりなさい、おひとりさまへ」と言ってあげたい。
また、体力の衰えを含めて、仕事をしている人にとっては自分の生産性が減少していくのを感じる年代でもある。つまり、自分の人生の下り坂が見えてくるのです。
でも、それは決してネガティブなことではありません。その時に、うまく切り替えができるかどうかで、その後の生活が大きく変わります。下り坂とはいえ、50代は60代と比べてまだひと踏ん張りできるエネルギーがあり、あきらめがつかない年代。だからこそ、人生を方向転換したり、もう一度、新しい何かにチャレンジしたりすることを考え、取り掛かるにはとても適している年代です。

Q.50代から準備、整備しておくべきことはありますか?

老後を学ぶ、そんな気持ちで向き合うといい
50代女性だと平均寿命まで30年ぐらい。ゼロ歳児が30歳になる時間です。
それだけの時間をどう豊かにつぶすかは大問題。だからこそ今何をするか考えるべき。50代は仕切り直しするエネルギーが残っているからです。60代からは大変。
私は50代で介護という分野を見つけ、あ、これで時間がつぶせると思った。それから16年。
今では人に相談されるくらいの知識が身につきました。私のように、将来を考えて老後のために準備や学びを増やすのもお勧めです。

1/2ページ