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リーダーはどうして赤? 戦隊ヒーローの「色」が持つ意味とは

7/25(火) 6:03配信

オトナンサー

 子どもの頃、誰しも一度は見たことがあるであろう「戦隊ヒーローもの」のテレビ番組。正義のヒーローが悪に挑み、見事勝利する姿に心躍らせていた方も多いのではないでしょうか。戦隊ヒーローものといえば、特徴的なのがキャラクターの「色」。違う番組でも色の組み合わせは同じであることがよくありますが、それぞれの色にはどのような意味やイメージがあるのでしょうか。

 カラー&イメージコンサルタントの花岡ふみよさんに聞きました。

パワーや勇気を感じさせる「赤」

 まず、多くの戦隊ヒーローものでリーダーの色となる「赤」についてです。

 戦隊ヒーローもののメンバーを最初に色分けしたとされるのは、1975年に放送開始した「スーパー戦隊シリーズ」の第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」。当時のカラーテレビ普及率はすでに90%を超えており、カラフルでにぎやかな画面作りによって視聴者を取り込む必要がありました。そこで、放送開始前に子どもたちに「好きな色」を聞いたところ、一番人気が「赤」だったため、リーダーは赤に決定。これ以降、リーダーを赤とする流れができ上がったとのことです。

 花岡さんによると、赤は「パワーや勇気、正義感や行動力を感じさせる効果があります。遠くからでも認識しやすい視認性の高さや他色に比べて印象が強いことなどが、中心的存在であるリーダーのイメージカラーにふさわしいと言えるでしょう」。

 なお、近年はマンネリ化を防ぐため、リーダーに赤以外の色が使用されるケースも増えつつあります。

理性的で冷静な「青」、元気で明るい「黄色」

 赤以外で採用されやすい色には、以下のようなイメージがあります。

【青】

 青には理性的で冷静なイメージがあり、サブリーダーに与えられることの多い色です。海や水を連想させる色だけあり、クールで爽快感ある印象の役が多い傾向にあります。

【黄色】

 元気で明るいイメージの黄色。「ゴレンジャー」のキレンジャーが「カレー好き」である印象がとても強く、食欲旺盛で活発な人物として描かれることも多いそうです。近年は女性戦士の色としても定着しています。

【ピンク】 

 ピンクは優しさや愛情、かわいらしさをイメージさせるため女性戦士に多用されます。ただし、近年は青や黄色の女性戦士も増えており、ピンク自体が採用されない作品もあります。

【緑、黒】

 穏やかなキャラクターに多い緑と威厳を備えた黒。どちらも暖色ではないため、この2色の配色は華やかさに欠け、両者の識別も困難であることから、どちらか一方だけ採用されるケースが多いようです。黒は悪のイメージが強い色ですが、1980年代からAV機器に用いられ身近な色として浸透し始めたことから、ヒーローの色にも採用されました。

「青、黄色、緑といった色は公園の遊具などにも使われているため、子どもにとって特に身近で親しみのある色として採用されています。子どもたちの色彩観は長きにわたって、戦隊ヒーロー番組によって潜在意識に刷り込まれているといっても過言ではないのです」(花岡さん)

アイドルグループにも同様の手法

 ちなみに、グループの各メンバーに色を割り当てる手法はエンタメ界でも見られ、男性アイドルグループのメンバーがコンサートやテレビ番組で身につけた色がそのまま、ファンの間でそれぞれの色として認識されるケースもあります。女性グループは、公式に色を決めてメンバーのイメージを形成し、それを衣装やグッズに反映させることも。

 いずれも、ファンが好きなメンバーと同じ色を身につけたり、ペンライトを振ったりすることで、親近感や一体感を生み出す効果があるそうです。

オトナンサー編集部

最終更新:7/25(火) 6:03
オトナンサー

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