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「爆音」米艦載機訓練場の候補地に――北九州空港が浮上した「事情」(選択出版)

7/25(火) 9:30配信

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 米軍艦載機の離着陸訓練(FCLP)移転先として、日米両政府は二〇一一年に馬毛島(西之表市)を検討対象とすることで合意したにもかかわらず、「防衛省の一部職員が北九州空港への移転案を吹聴して回っている」(自民党関係者)という。日米合意とは異なる移転先が浮上した経緯を巡り、諸説が入り乱れている。
 これまで艦載機は米軍厚木基地(神奈川県)に拠点があり、今年後半に岩国基地(山口県)へ移る。厚木から、暫定的にFCLPを実施している硫黄島へは約一千二百キロと遠く、米側が新たな訓練先の選定を日本に求めていた。その候補地として合意したのが馬毛島で、政府はこの島の大半を所有する都内の開発会社から十億円超で買収すると見られていた。ところが今年三月の西之表市長選で移転反対の候補が当選して暗雲が垂れこめた。
 政府関係者は「移転すれば地元の税収も増える。北九州説は西之表市長への牽制と同時に、開発会社に値引きを迫る当て馬だろう」と分析。一方、防衛省筋は「移転問題を飯の種にする地方協力局のノンキャリアが自分たちの存在価値をアピールしようとする独断だ」と批判する。どちらにしても、北九州空港周辺の住民には迷惑この上ない話だ。

選択出版(株)

最終更新:7/25(火) 9:30
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