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星野リゾートの現場力~星のや竹富島の「種子取祭」

7/25(火) 19:10配信

PHP Online 衆知(THE21)

楽しみである人との交流が仕事にも結びついた

一般的な会社員にとっては、仕事と遊びとは切り離して考えるものだろう。しかし、日本を代表するリゾート運営企業・星野リゾートでは、現場スタッフが「遊び」や「楽しみ」の中に仕事のヒントを見つけ、企画につながっているケースや、逆に仕事の中に趣味を見出すケースがあるという。そこで、本連載では、そのような「遊びと仕事」の融合の事例を紹介し、代表の星野佳路氏からも解説していただく。今回は「星のや竹富島」から、仕事を離れても現地の人と交流をし、それを仕事に活かすスタッフの様子をリポート。

《取材・構成=前田はるみ》

島人と積極的に交流し地域とリゾートの架け橋に

沖縄県・竹富島に2012年にオープンした「星のや竹富島」。開業当初からサービスチームで働く田川直樹氏は、星野リゾートが竹富島に文化リゾートを開業すると知り、希望してこの地にやってきた転職組だ。
幼少期から海外生活が長く、地域独自の歴史や文化を学ぶことが好きだった田川氏。着任早々、プライベートな時間を使って自主的にある活動を始めた。島の人たちとの交流である。
「私たち星のやのスタッフは当初、多くの住民の方々から警戒されていました。みなさん、私たちが本当に地域と共存していくつもりなのか、不安だったのだと思います。また、島に受け継がれる文化についても、積極的に外に発信したがりませんでした。星のや竹富島の一員として島人たちとどのように付き合っていくべきか。それを探るためにも、星のや竹富島と島人をつなぐ役割が必要だと思ったのです」
島では年間で約20もの祭事が行なわれるが、若者が少なく人手が足りない。そこで田川氏は、会場の草むしりや祭りの準備など、島人から頼まれればなんでも手伝った。青年会の若者たちと一緒に、島の運動会に参加したこともある。そうして島人との交流を深めながら、彼らが大切にする歴史や文化を理解し、彼らが望む形で島の魅力を発信できるよう、星のや竹富島のサービスに取り入れていったのである。

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