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既に納車待ちの長蛇の列!──新型フェラーリ 812 スーパーファストに試乗

7/25(火) 22:02配信

GQ JAPAN

フェラーリの新型フラッグシップモデル、812 スーパーファストをついにドライブした。舞台はフェラーリのテストコース、フィオラノ。12気筒NAエンジン&800馬力のFRを西川淳が試す。

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■“ここぞ”のフェラーリ

800馬力のFR(フロントエンジン・リア駆動)。そう聞いただけでも興奮してしまうというのに、それがかの“マラネッロ謹製“で、しかもウワサでは最後のピュア自然吸気エンジン搭載やもしれぬ、なんていうオマケまで付いてきたとなれば、お金がなくてもついつい販売窓口に並んでみたくなるものである。クルマ好きからしてみれば。

今年春のジュネーブ・モーターショーで、フェラーリの新型フラッグシップモデル、812 スーパーファストはデビューした。驚愕のスペックを誇るエンジンはもとより、エアロダイナミクスの知見を駆使した大胆なクーペスタイルや、ラグジュアリーとスポーティの両立を計った新インテリアデザインなども、また注目の的であった。

とはいうものの、やはり“800馬力のFR“で「気でも違ったか?」とでも言うべきスペックを試してみないことにははじまらない。ジュネーブで初めて見たときから、コイツのローンチ試乗会には万難を排して参加するぞ、とわたしは勝手に決めてかかっていた(この手のスーパースポーツの試乗会の場合、招待枠はごく限られていて必ずしも自分が招かれるとは限らなかったのだが……)。

幸運にも、その時はやってきた。5月末、本社工場のあるイタリアはモデナ近郊マラネッロ村で、812 スーパーファストの国際ローンチ試乗会が開催された。もちろん、その主たる舞台は「ピスタ・ディ・フィオラノ」。本社に隣接する自前のテストサーキットだ。

余談だが、フェラーリはフィオラノをいつも試乗会用に供するわけじゃない。自分ちにサーキットがあるのだからいつも使えばいいのに、と思ってしまうが、開発テストや何やらで、これがけっこう忙しい場所である。だから、そういつも占有するわけにはいかない(部外者が入るとなると機密の関係で、いろいろと準備も大変だ)。ここぞ、というときに使う。

その“ここぞ”というのは、フェラーリにとってもっとも重要なモデルの、例えば812のようなフラッグシップ2シーターFRや、販売コアモデルのV8ミドシップスポーツカー、そして10年にいちどくらい登場する限定車(スペチアーレモデル)が、それぞれフルモデルチェンジした時のローンチ試乗会のみ、ということになる。

■既に納車待ちの長蛇の列

812スーパーファストがどうしてフェラーリのフラッグシップモデルかというと、12気筒エンジンを前に積んで後輪を駆動する2シーターのスポーツカーだからだ。それは伝統的に、というよりも最初からそうだった。

今でこそ、売れセンは8気筒ミドシップモデルだけれども、フェラーリの歴史を辿れば、圧倒的に12気筒のFRである。そのことはフェラーリを心底好きな人ほど徹底していて、新車で12気筒FRを買うような人こそ“筋金入り“のフェラーリ愛好家というわけだ。

812のデビューで、どうやらそんな“筋金入り“がいっきに増えそうだ。冒頭にも書いたけれども、ひょっとして最後のピュア自然吸気エンジン搭載の跳ね馬になるやも知れず、それが狂気じみた800馬力を謳っているわけだから、ここは正式に入信しておいた方が後々得かも、なんて思ってしまうあたりもまた、クルマ好きの人情というものなのだ。

というわけなので、812スーパーファストは日本向けにデリバリーされる前からすこぶる人気で定価4000万円弱、オプションや何やらで乗り出し5000万円以上するにも関わらず、既に納車待ちの長蛇の列らしい。

幸運にもオーダーできた皆さんには「おめでとう」のひと言しかない。フィオラノトラックとマラネッロ郊外の田舎道で試した812スーパーファストは、極上のスポーツ性とGT性を見事に兼ね備えた、つまりは毎日乗れてサーキットも楽しい、現代人が求めうる最高の1台と言っていいからだ。

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最終更新:7/25(火) 22:10
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