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負け数が先行でも、上位球団がダルビッシュを緊急補強したがるわけ

7/25(火) 8:01配信

webスポルティーバ

 2017年のメジャーリーグはシーズン後半戦へと突入しました。地区優勝争いが激化するに伴い、プレーオフ進出を視野に入れた球団は新たな戦力を補強すべく、7月31日のトレード期限に向けて水面下で交渉を進めている時期でしょう。

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 シーズン前半戦を振り返ると、日本人メジャーリーガーの活躍は例年と比べ、日本のメディアで大きく話題になることが少なかったように感じます。ただ、日本人メジャーリーガーの評価が揃って悪いわけではありません。

 まず、現地で変わらず高評価を得ているのは、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手です。今年は4度目のオールスターに選出されたように、その実力の高さには他球団も一目置いているのは間違いありません。シーズン前半戦は6勝8敗と負け越してしまいましたが、防御率3.49はア・リーグ9位。投球回数5位(118イニング3分の2)、そして奪三振数3位(125個)と、いずれも上位の成績でシーズンを折り返しています。

 なかでも特筆すべきは、WARの数値の高さでしょう。WARとはセイバーメトリクスによる選手の総合評価指標で、各ポジションの平均選手と比べてその選手がどのくらいチームの勝利数を上積みしたかを示す値です。

 ア・リーグ先発投手のWARを見てみると、1位はカンザスシティ・ロイヤルズのジェイソン・バルガス。オールスターまでにリーグ最多の12勝を挙げ、防御率2.62もリーグ1位でした。2位はボストン・レッドソックスのクリス・セール。前半戦だけでリーグトップとなる178奪三振を記録し、今年のオールスターでは昨年に続いて先発投手を務めました。

 そして3位に食い込んだのが、ダルビッシュ投手です。前半戦の投手3冠を占めた両投手に次ぐWARを記録しているので、ダルビッシュの評価はア・リーグの先発投手全体で上から3番目と言っても過言ではないでしょう。

 今シーズンは右ひじのトミー・ジョン手術から復帰してフルシーズン1年目。好投が勝敗に結びつかない試合が続いていますが、アメリカでは勝ち星だけですべてを評価することはありません。レンジャーズのGMはトレードを否定していますが、ア・リーグ西地区4位(47勝50敗)というチーム状況なだけに、他球団との交渉が一気に加速する可能性は十分にあります。

 7月22日現在、ダルビッシュ投手は21試合に先発し、そのうち15試合でクオリティスタートを記録。ア・リーグ最下位のチーム打率.236と奮わないレンジャーズ打線を背負いながら、常に安定したピッチングを続けるエース右腕の去就にも注目です。

 一方、調子の上がらないチームで孤軍奮闘しているダルビッシュ投手と対照的に、圧倒的な強さで邁進するチームで健闘している日本人メジャーリーガーもいます。それが、ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手と、ヒューストン・アストロズの青木宣親選手です。

 今シーズン、前田投手は開幕2戦目の先発を任されました。つまり、エースのクレイトン・カーショウに次ぐ先発2番手という評価です。昨年メジャー1年目で16勝をマークした期待の表れでしょう。

 ところが10試合の先発で4勝3敗・防御率5.16と精彩を欠き、6月上旬には先発ローテーションから外されることになりました。その後、ふたたび先発に戻るものの、シーズン前半戦の成績は16試合のうち14試合に先発し、7勝4敗・防御率4.38。先発投手として6イニング以上投げたのは3度だけという、少し物足りない内容でした。

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