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いきなり強いぞ、中田ジャパン。女子バレーが6年ぶりにブラジルを撃破

7/25(火) 11:38配信

webスポルティーバ

 7月16日、ワールドグランプリ2017仙台大会(宮城県・カメイアリーナ仙台)の最終日で、バレーボール全日本女子は同大会の前年覇者・ブラジルをフルセットで下した。日本がブラジルに勝ったのは、2011年のワールドカップで勝利して以来、6年ぶり。この試合まで12連敗していた相手に勝利した瞬間、中田久美新監督は両手を広げて天を仰いだ。

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 試合後、勝因を聞かれた中田監督が「わかんないです」と素直に答える姿が印象的だった。ランキングポイントがつき、賞金も出るワールドグランプリには、毎年のように世界の強豪国が顔を揃える。そんな大会での国内初采配を、これ以上ない形で締めくくった。

 新指揮官も言葉に窮した勝因を挙げるとすれば、古賀紗理那の活躍を外すことはできないだろう。特に第1、第2セットは「古賀紗理那大作戦」と言ってもいいくらいだった。

 新鍋理沙、内瀬戸真実という守備のいい選手でスタメンが固められたことで、古賀はレセプション(サーブレシーブ)をほぼ免除され、”打ち屋”の役割に徹する。日本の第1セットの36打数のうち、古賀の打数が20本。初めてスタートから使われたセッターの佐藤美弥は、普段はミドルブロッカーの使用が多いが、この日は古賀にトスを上げまくった。

 その期待に応える姿に、昨年のオリンピック世界最終予選で、とにかく木村沙織に上げる「木村沙織大作戦」のすえ出場権を獲得したイタリア戦が思い出された。「ポストサオリンの一番手」にふさわしい古賀の大活躍で2セットを先取。だが、そのまますんなりとはいかなかった。

「こんなに古賀ばかり使っていて、スタミナ切れにならなければいいが……」という筆者の心配が的中。ブラジルの古賀へのマークがきつくなったこともあり、第3セット以降は決定率が落ちていく。さらに、効果的なブロードを見せていたミドルブロッカーの奥村麻衣にもブロックがつくようになり第3、第4セットを落としてしまった。

 前述の「木村沙織大作戦」の時は、得失セット数のおかげで出場権は取ったものの、試合にはフルセットで敗れている。この試合も流れはブラジルに傾き、同様の展開になるのかと危惧されたが、日本は最終セットで粘りを見せる。

 出だしで3点のリードを奪ったが追いつかれ、9-9の同点からはシーソーゲームに。日本が先に勝利まであと1ポイントに迫ったが、被ブロックなどで逆転され、逆にブラジルにマッチポイントを握られた。

 その窮地で起用されたのが、仙台ラウンドではセッターとしての出番がなかった宮下遥だ。これ以上ないプレッシャーがかかる場面でも、宮下は冷静だった。ピンチサーバーとしてコートに立つと、狙い澄ましたサーブでブラジルのレシーブを連続で崩し、最後は宮下がアンダーで上げたトスを内瀬戸がしっかり決めてゲームに終止符を打った。

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