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飼い主の不安やストレスは犬にも影響を与えていた!

7/25(火) 8:11配信

@DIME

自分が不安を抱えていたり、落ち込んでいたりする時、犬がそばにいてくれると、それが軽くなるという経験をもつ人は多いことだろう。

一方で、飼い主のイライラや不安といった負の感情や心理が犬にも影響し、犬が不安症状を示す、怖がるといった行動の変化に結びつくこともある。

それだけを考えると、人間というのはなんとも面倒くさい生き物だと思ったりもするが、それはさておき。

ウィーン大学(オーストリア)とロストック大学(ドイツ)の研究チームは、132組の飼い主&犬(メス犬を飼う女性35人、オス犬を飼う男性35人、オス犬を飼う女性31人、メス犬を飼う男性31人)を対象に、いくつかのテストを受けてもらい、心拍数や唾液中のコルチゾールの測定、アンケートなどを用い、犬と飼い主の関係においてコルチゾール変動に影響を与える心理的要因について調べた。

テストには見知らぬ人がスキーマスクを被り、目だけを出して、犬をじっと見つめて近づくといったような犬に少々脅威を与えるものも含まれ、アンケートでは飼い主、犬共にそれぞれの個性(神経質か外交的か、犬との関係など)を判断できるような内容になっている。

それらから分析したところ、オス犬を飼う女性飼い主は、他の組み合わせと比較してコルチゾール変動率が低いのに反して、お互いの関係から感じる心地よさははっきり感じているという結果だったそうだ。また、神経質な飼い主、そして曖昧で不安な態度をもって接する飼い主が飼う犬では、分離不安をもった犬や、独立していることを強く望む飼い主の犬と同じように、コルチゾール変動率が低かったと。

ご存知のようにコルチゾールはストレスと関係する。何らかのストレスを受けてコルチゾールの分泌が上がったとしても、変動率が低いということは、それがやや解消されにくい傾向にあるということなのだろう。

この結果からも、飼い主の不安やストレスが犬に大きく影響するということは明らかであるが、その他、互いの性の組み合わせによっては影響し合うものが微妙に違うこともあるのかもしれない。ちなみに、女性の飼い主が飼うオス犬は、男性の飼い主が飼うオス犬と比べてやや社会的活動性が欠ける傾向にあるという報告もある(*3)。

そして、犬がいることで不安やストレスが軽減されるというケースでは、犬自身がそれを感受したとしても、うまくコントロールできて大きな影響とはならず、性格的にも明るく、フレンドリーで、いい気質をもっているということなのか?と考えることができるが、その場合は、ある意味、互いの感情や気質のキャッチボールがうまくできているということなのかもしれない。

「君が元気になるまで、元気になってからも、ボク(アタシ)はずっと君のそばにいるよ」

そんな直球を投げてくれる犬のなんと懐の深いことか。

いずれにしても、研究者は、犬と飼い主は互いに影響し合うが、犬に対する飼い主の影響のほうがずっと大きいと言っている。そうであるなら、私たちも同じような直球を投げ返してあげられるようにならなければ。

文/犬塚 凛

@DIME編集部

最終更新:7/25(火) 8:11
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