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映像、照明、食が融合した2時間のディナーコースが楽しめる「TREE by NAKED yoyogi park」

7/25(火) 12:11配信

@DIME

◆パナソニックのスペースプレイヤー&トルソーを駆使した「食×アート」体験

 東京駅3Dプロジェクションマッピングや、通算25万人を動員している五感で楽しむ体験型イベント、新感覚スイーツイベントなどを手掛けてきたクリエイティブカンパニー「NAKED(ネイキッド)」が、「食×アート」に挑む新プロジェクト「TREE by NAKED」をスタートさせた。

 今年4月に開店したテイクアウト型ショップの丸の内店に続き、旗艦店となる「TREE by NAKED yoyogi park(ツリーバイネイキッド ヨヨギ パーク)」が7月28日にオープンする(公式サイトで予約受付中)。多くのプロジェクトを手掛けてきたネイキッド代表の村松 亮太郎氏が制作、監修した物語「Scenes of Life(シーン オブ ライフ)」に沿って、映像、照明、音楽、美術造作と食が融合した全く新しいタイプのレストランで、地下1階から2階の3フロアを移動しながら体験する。

「ツリーバイネイキッド」の制作に技術協力したのが、パナソニック エコソリューションズの、照明と映像投影機能を融合させたプロジェクター「Space Player(スペースプレイヤー)と、店舗演出用LED照明「TOLSO(トルソー)」だ。

「ツリーバイネイキッド ヨヨギ パーク」の概要が公開され、ネイキッド代表の村松氏と、

パナソニック エコソリューションズ ライティング事業部の加藤 義行氏が、実現までの技術的なプロセスや今回の取り組みについて語った。

「スペースプレイヤーはスポットライトのようなあかりと、映像情報を制御するプロジェクターを組み合わせることによって生まれたスポットライト形状の映像機器。スポットライトの手軽さで自在に配置でき空間に調和する。多彩な投影機能を持っており、配線だけで簡単に取り付けできるので施工が必要ないというメリットもある。

 照明器具に関しては、LED化が進むことでより簡単に色を変えられる、映像との融合が可能になるなど進化を続けてきた。光の陰影を強調した空間演出をよりリアルに、時間によって照明の色やパワーを変えることで違った印象を演出するなど、照明の色の制御、デザイン、光学性の追求をトルソーで展開している。

 ネイキッドと共にスペースプレイヤーでの映像による空間演出をいくつも手掛けてきたが、映像だけでは空間をきれいにつくれない、料理がおいしく見えないという課題をネイキッドから出されていた。この課題をスペースプレイヤーとトルソーの2つを組み合わせることで、照明と映像の融合という新たな価値の創造を実現できたと思っている」(加藤氏)

 メインテーブルの円卓上に設置されているのが8つのスペースプレイヤー。1皿ごとに1台ずつのスペースプレイヤーが投影する(下記画像左)。壁に向かって光を当てているスポットライトが照明器具のトルソー(同左)。両者を組み合わせることで、映像と照明が融合した多彩な演出を可能にした。

「プロジェクションマッピングは僕らとっては表現のひとつでしかないが、そこで感じたのは映像、照明、建築といった概念のボーダーラインがあいまいになっているということ。新しい価値は何かと何かのボーダーラインが崩れて生まれてくるものだと思う。

 今まで大型のプロジェクトを手掛けてきたが、プロジェクションマッピングは今後もっと当たり前のものとして、生活の中の入っていくものではないかと、食の空間に取り入れることになった。レストラン事業というよりアートギャラリーの感覚で、そこに食という題材を取り込んでいる。ここに来られるお客様は単に食事にではなく、アートを体験することにお金を払うのではないか。

 僕らはもともと照明も映像も分けて考えていない。その間にあるものとしてスペースプレイヤーがピンと来た。デザインひとつとっても空間と融合させることができている。ハイブランド店舗や飲食店では大きな外観の機器では隠す筐体も必要になり、そういう意味でもコストダウンになる。店舗内で映像機器を照明器具のように使えるというのは映像の使い手としては大きなメリット。また、光には情緒があり照明器具はスペックだけでは語れないが、情緒をどのように作り上げるのか、やっとその域にトルソーが入ろうとしている。

 目の前が代々木公園で、ハイテクなことをナチュラルな公園の前でやっているのもおもしろい。ロボットレストランとは異なり、ハイテクと精神性がどうやって寄り添っていくのかということを目指している。目の前ではリアルな四季の変化があり、建物内ではバーチャルな四季が変化していくのが融合して存在する空間はあまりないと思う」(村松氏)

◆“Scenes of Life”をテーマにした2時間のディナーコース

 店舗は完全予約制で1回8名限定、ディナーのみのコース6皿(税抜1万5000円)を提供する。建物の3フロアごとにテーマを設けて、“Scenes of Life”をテーマにした物語に沿った食事とアートを体験する。

1・ウェルカムスペース(1階)

1階のカウンターでウェルカムタイム。ドリンク飲んだり、歓談したりしながら、カウンター上にふわりと点滅する光に触れると、目の前のツリーに変化が起こる。

2・ウェイティングゾーン(地下1階)

スタート時になったら地下1階のウィティングゾーンへ。シーン オブ ライフを象徴する木が壁にかかっている。食前酒を飲みながら、スペースプレイヤーとトルソーが作り出す幻想的な映像を楽しむ。人の一生、地球の誕生などライフをテーマにした物語が展開され、本物の木の影と映像で作る影が融合して物語を演出する。

3・メインゾーン(地下1階)

海底のような床面に設置された円卓を8人で囲む。ウェイティングルームで見た芽生えの映像から料理もスタート。

【芽生え/前菜】
体験用に用意された皿に、竹筒の中に入っている種を土(スペルト小麦粉)に植える体験からスタート。VRゴーグルをかけて土の中から天井まで目が伸びていく映像をVRで体感する。その間にツブ貝、スペルト小麦、大葉、キュウリなどを使った前菜が用意される。

【成長/前菜】
太陽の光による木の成長を空間全体の演出と体験で表現。イクラとウニ、キャビアの下にカスタードプリン、青柚子のジュレを敷き詰めた「光輝く茶碗蒸し」。そこに上からのスペースプレイヤーの木漏れ日のような投影とミニプロジェクターによって、スプーンで食べ進めるとどんどん光が溢れ出るという体験ができる。

【拡張/魚料理】
水を入れた皿を使った、インタラクション体験(人の動きや指に反応して映像が変化する)。センサーが反応してスペースプレイヤーの映像が動き出す仕組みで、皿が水面になり光輝く魚が出てきて指で触ると魚がびっくりして皿の外に飛び出す。その後に実際の魚料理が提供され、映像と魚料理が融合した演出になっている。スズキのソテーの上に、うろこ状になったミニカブを盛りつけ、ユリ根やフェンネルなどのハーブと生クリームで作ったベシャメルソースを波のように配している。

【幻想/secret】
成長過程の中にある悩みや壁を、煙を使って表現。本物の煙と映像の煙が一体化して見える演出がこのシーンのハイライト。ふたを取るとスモークの香りが周囲に漂う。

【一体/肉料理】
これまでのストーリーがプロジェクションマッピングによって走馬灯のように展開され、最後に空間全体に美しい花が咲き誇る。肉料理と融合するように皿に花の映像が投影され、絵皿のような美しい料理に。黒毛和牛イチボ、ズッキーニピューレ、ローストビーツ、ペコロスなどを使った一皿。南部鉄器に入っただしをかけていただく。

4・スイーツタイム(2階)

食事がすべて終わったあとは2階に移動して、パリ発のスイーツブランド「ユーゴ&ヴィクトール」監修の重箱入りスイーツをいただく。スイーツは空間演出がメインで、実際のスイーツには照明だけの予定。

 すべての所要時間は約2時間。東京・初台にあるブルックリンスタイルのレストランカフェ「HOFF」が、ストーリーに合わせて料理を開発し、運営協力を行っている。ドリンクメニューもシャンパン、スパークリング、赤、白ワイン、ビール、カクテルも数種類用意され、ソフトドリンクもある。ドリンクと料理のペアリングは別途3000円で注文可能。

【AJの読み】食事というより新しいエンターテインメント

 村松さんも話していたが、単にディナーを楽しむのではなく、五感を使った新しいエンターテインメントという印象。空間の中に自分も溶け込んでいるような錯覚を覚えるほど幻想的な演出が展開される。食事をすることさえ忘れてしまいそうだが、食べる時間は照明だけにして、食べやすいように配慮してくれる。未知の体験を味わいたい人はぜひ。

文/阿部 純子

@DIME編集部

最終更新:7/25(火) 12:11
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