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最近みんながハマってる!ウォン・カーウァイの選ぶ美しい男 [FRaU]

7/25(火) 20:04配信

講談社 JOSEISHI.NET

「’90年代にウォン・カーウァイ監督映画と、彼の作品世界で生きる男性たちにハマった人たち。別れても好きな人を忘れられない男たちにセクシーさを感じてしまったあなた。その出会いこそ、まさに運命だったのです」(映画ライター よしひろまさみちさん)

PROFILE

映画ライター 
よしひろまさみちさん
1972年生まれ。本誌でもおなじみの映画ライター・編集者。雑誌やウェブで連載多数。日本テレビ系『スッキリ!!』で月一映画紹介するなど幅広く活躍。

たとえウジウジ男でも美しければすべてよし!

「ウォン・カーウァイ監督作品で初めて観たのは『恋する惑星』。もう、ガーン!ときましたよ。言葉と文化の壁が厚すぎるフランス映画にハマりきらなかった私にはドンピシャ。ヌーベルバーグを格好いいという風潮はあったけど、観てもよくわからないという人が割と多かったところに、ウォン・カーウァイが流星のように現れた。アジア人が演じているというのもあったし、キャラクターが等身大だったんだよね。ウォン・カーウァイ作品に恋をして、恋する惑星で回っちゃってたんですよ、私たち。監督の手のひらで回されてたってだけだけど。 

 ほとんどが、いわゆる中国返還前の香港だったり、’60年代のさらに混乱期の中で翻弄される男や女の関係を描いてるんだけど、今振り返ると何のこっちゃいって話ばっかりじゃない? ただただ痴話喧嘩が続いたり、浮気したりみたいな。でも、ウォン・カーウァイが描く恋愛ものに必ず出てくるのは、別れと忘却なの。忘却しきれない人たちが主人公だからおもしろいんだよね。基本、サバサバしてなくて、粘着質でしょ。ウジウジする前に運命の人が現れちゃうのが韓流なわけだけど、ウォン・カーウァイの場合はフランスの影響をすごく受けてるから、当然のことながら山もなければオチもない。台詞数が異常に少ないし、映像はひたすら美しくて、おしゃれ。結局、上にしか伸びない高層ビルのある香港で暮らす、シティボーイ、シティガールたちの、アーバンな話だったんだよね。

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配信終了のお知らせ(11月16日)

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