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経営者としてどうあるべきか。ジャパネットたかた元社長髙田氏が大事にしてきた「ある人の言葉」

7/26(水) 12:06配信

BEST TIMES

独特だけれど、なぜか伝わるし分かりやすい。ジャパネットたかたのテレビショッピングなどでおなじみの髙田明さんの話術は、これまで多くの人の支持を得てきました。しかし髙田さんご本人の自己評価は、とても厳しいようです。

――髙田さんは、ご自身のことをどのように評価されていますか? 

 これは以前、妻が言ったことなのですが、わたしには「劣等感も優越感もない」らしいのです。わたしの本質を本当にうまく言い当てていると思います。これまでに妻に言われたことの中で、一番の褒め言葉かもしれません(笑)。

 わたしは「自慢する」とか「威張る」という感覚があまり理解できなくて、誰に対しても威張って自慢するということがないのですが、かといって自分のことを卑下しているわけでもないんです。

「自慢」にしろ「卑下」にしろ、その必要性を感じませんから。そう考えると、わたしはわたし自身のことを正当に、しかも厳しく評価できているんではないかなと思うんです。

 自己評価の厳しさは、ラジオやテレビで話す時でもそうです。いつも「こんなんじゃ足りない、まだまだ」と強く思っているんですよ。

 人間って、「まだ足りない」と思うことを100歳まで、死ぬまで続けていかなくちゃならないんです。そうして厳しく自己評価し続けていないと、歩みが止まってしまいますから。

 自己評価の大切さを感じる言葉として、650年前の能役者である世阿弥が残した、「時分の花」「真の花」というものがあります。これが、わたしが言わんとしていたこととほとんど同じで驚きました。

「時分の花」とは、その一時の好機に咲いた、やがては散ってしまう花のこと。対して「真の花」は、生まれ持った才能に加え、努力の積み重ねによって高められた能力のことです。
 たとえば、女性にとっては10代、20代が、一番肌つやが良くて輝く時期だと思うのですが、若い頃にどんなにきれいだった人でも、必ずおばあちゃんになります。若い頃の輝きや美しさは、「時分の花」であってやがて散る花でもあるのです。だから、「時分の花」を「真の花」と勘違いしてはいけません。

 しかし、その時々で一生懸命に生き「時分の花」を咲かせ続けていれば、その人の本当の魅力や能力である「真の花」を咲かせられるのではないでしょうか。
 わたし自身、「時分の花」ひいては「真の花」を咲かせることを目指して、これからも努力を続けていきたいと思っています。
 

明日の第二十四回の質問は、「Q24.社員の方の自己評価については、どのように考えていますか?」です。

取材・文:BEST TIMES編集部 写真:中倉壮志朗

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