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宇多田ヒカルも通っていた、あのアメリカ名門大学の実力

7/26(水) 18:00配信

BEST TIMES

あの東京大学ですら、世界大学ランキングでは39位止まり(2016-2017年度版のタイムズ・ハイアー・エデュケーションより)。ではその上位に食い込む、世界の名門大学は何が違うのか? その名門を名門たらしめる特徴――「傾向」と実際の入学までのルート――「対策」を、世界を見据える読者に提供。第3回目は、世界大学ランキング16位(同)、宇多田ヒカルも通っていたコロンビア大学。【傾向編】

ニューヨークにある名門大学

 コロンビア大学は、世界でもトップクラスの知名度を誇る私立の名門大学で、アイビーリーグ8大学の中の一つです。1754年に設立され、米国の高等教育機関の中で5番目に古く、ニューヨーク州の高等教育機関では最も古い大学です。他のアイビー校は、都市部ではなく郊外に置かれているのですが、コロンビア大学だけは都市部(ニューヨーク市のマンハッタン北部)に位置しているのが他のアイビー校と異なる点です。

 

イギリス国王の勅命で設立

 コロンビア大学は元々1754年に英国の国王、ジョージ2世の勅許によりKing's Collegeとして設立されました。国王の許可、勅命を得て設立されたのですが、1754年当時のアメリカはまだ正式に国としては樹立しておらず(アメリカの独立宣言採択は 1776年7月4日)、「国立大学」ではなく「私立大学」として開校することとなります(国王はアメリカではなく英国にいるため、また王家が運営に直接携わるものではなかったため、「王立大学」ともされなかった)。

 ちなみに、英国の国王により設立されたアメリカの大学は極めて少なく、有名校ではウィリアム・アンド・マリー大学(バージニア州、州立大学)があげられます。こちらはハーバード大学に次いでアメリカで2番目に古い学校で、英国の国王ウィリアム3世と女王メアリー2世により建てられました。

 このように、建設においてユニークな経緯を持つコロンビア大学ですが、もともと宗教色の強い大学でした。大学として信仰する宗教を英国国教会(Church of England)の教えに限定するかどうかが論点の一つとなっていましたが、大学の基本方針を決定する際、大学としては宗教の自由の原則を守るとの結論に至りました。

 当初は、植民地社会における将来のリーダーたちを育成することを目標としていましたが、医学を始め、様々な学問が学べる総合大学に少しずつ形を変えていきます。1754年、学生たった8名からのスタートでしたが、講義の数も生徒の数も増え続け、現在では3万人以上もの学生が学んでいます。

 今でこそUSニューズ&ワールド・レポートなどの大学ランキングの上位に安定して名前が挙げられるコロンビアですが、学校の存続が危ぶまれた時期もありました。

 アメリカ革命がはじまると、King's Collegeは閉校に追い込まれます。この沈黙の状態は8年も続きました。困難と思われた時期もありましたが、この苦難を乗り越え、1784年に再び開校することになるのですが、その際に大学名を King's College から、「アメリカ」のもう一つの呼称である「コロンビア」*大学に変更します。即ち「アメリカ」大学と名づけたようなものです。この名前は大学の愛国の精神を表したものといえるでしょう。

* アメリカ大陸を発見したとされるコロンブスの名前から派生し、「コロンビア」がアメリカ大陸の呼称として使われていました。アメリカ大陸を発見したコロンブスの名前は(本人の知るところなく)、名門大学の正式名称として使われるに至ったのです。

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