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「つながるクルマ」をもっと楽に操作するには?

7/26(水) 14:32配信

日経BizGate

カーナビ+AIで利便性・安全性が向上

 カーナビは通信を取り入れることによって、自動車が外部の社会と自由につながり、カー・テレマティクスという統合通信情報システムへと進化した。テレマティクスとは、テレコミュニケーション(通信)とインフォマティクス(情報工学)を合わせた造語である。

 カー・テレマティクスの情報統合化により、自動車の利便性が格段に増した。ナビの地図データは新しい道路が開設されるたびに、通信を用いて自動更新されるようになり、古い地図のままで目的地へ到達できないということもなくなった。走行中でドライバーの手が離せない状況であっても、音声で指示をすれば、近くのガソリンスタンドやレストランなど、必要な情報を自由に提供してもらうことも可能となった。

 カー・テレマティクスの発展は、人工知能(AI)と組合せることによって、ドライバーの利便性をさらに大きく向上させると期待がかかる。具体的にイメージしてみよう。まずドライバーの個性や嗜好に適したように、自動車の仕様や特性などを変えることが可能となる。例えば、インパネのメーター表示系や操作系などをドライバーの好みに応じて変えることができるのだ。

 また、ゆったりと運転することが好きなドライバーにはゆったりした運動特性が、キビキビとした運転が好きであればキビキビした運動特性が、徐々に備わってくるのだ。あたかも乗馬を繰り返すたびに愛馬が乗り手と一体となっていくかのように、ドライバーは自動車を操れるようになるはずである。さらに、運転中に周囲の道路環境認識技術と合わせれば、ドライバーの意図に応じ、道路環境条件に適した様々な支援を得ることも可能となる。

 ところで、自動車の情報化と多機能化が進んできたマイナスの影響として、ドライバーは車載装置の色々な設定を行うわずらわしさが生じている。操作系や表示系、さらにはドアの開閉時やエンジン始動時の様々な自動機能など、多数の設定を変えられる自由度を自動車は持つようになったが、それらを、取り扱い説明書を見ながら操作することは非常に大変である。

 そこで必要となってくるのが、よりシンプルに設定を変えられる新たなヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)装置だ。

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最終更新:7/26(水) 14:47
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