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アエロリットvsアドマイヤリード。クイーンSを勝つGI馬はどちらか

7/26(水) 7:50配信

webスポルティーバ

 7月30日に札幌で行なわれるGIIIクイーンS(芝1800m)は3歳以上の牝馬による重賞。以前は中山の3歳限定重賞として行なわれていたが、2000年からは札幌競馬場に舞台を移し、3歳以上の牝馬限定重賞となっている。2000年のトゥザヴィクトリー(2001年GIエリザベス女王杯)や2011年のアヴェンチュラ(同年のGI秋華賞)はここを勝った後にGIを制しており、秋に向けて見逃せない一戦だ。

【写真】自ら選んだ馬を競り落として、ご満悦のファハド殿下(右)

 今年はGI NHKマイルC(5月7日/東京・芝1600m)を勝ったアエロリット(牝3歳/美浦・菊沢隆徳厩舎)、GIヴィクトリアマイル(5月14日/東京・芝1600m)を勝ったアドマイヤリード(牝4歳/栗東・須貝尚介厩舎)と、この春のGIを勝った2頭が出走するのが最大のポイント。このレースにGI馬が出走することは少なくないが、その年の春GIを勝った馬が出走してくるケースは稀(まれ)で、2008年の桜花賞馬レジネッタ(2着)以来となる。今回はこの2頭をあらゆるファクターから分析してみよう。

【距離適性】
 クイーンSは芝1800mで行なわれる。アドマイヤリードはこの距離を5戦して2勝、2着2回。唯一敗れたGIIローズSは約4カ月ぶりの実戦だったので、度外視していいだろう。対するアエロリットはこの距離のレースは初めて。キャリア6戦の3歳馬でもあり、1600mまでのレースにしか出走経験がない。ただ、NHKマイルCでは1000m通過57秒9のハイペースを2番手で追走し、2着リエノテソーロに1馬身半差をつける快勝。スタミナがなければできない走りであり、200mの延長はマイナスにはならないだろう。

●結論
 経験のあるアドマイヤリード優位も、アエロリットも距離延長がマイナスとは思えない。

【コース適性】
 2頭ともに札幌も、同じ洋芝の函館も出走経験がない。右回りで見るとアエロリットが3戦0勝2着2回、アドマイヤリードが11戦3勝2着3回。勝利しているアドマイヤリードが上と言えるが、アエロリットも苦手な印象はないので五分五分と言える。

●結論
 2頭とも右回りに不安はない。

【脚質】
 このレースの過去10年の連対馬20頭を見ると、実に15頭が4コーナーで7番手以内、18頭が10番手以内に位置していた。直線が266mと短いため、先行馬が有利になることが多いコースなのだ。アエロリットは出遅れて5着に敗れたGI桜花賞(4月9日/阪神・芝1600m)を除くと、4コーナーでは常に2~3番手につける先行策でレースをしており、このコースには合う脚質だ。

 一方、アドマイヤリードは直線の末脚に懸けるタイプ。ヴィクトリアマイルは3コーナー12番手、4コーナー7番手と徐々に上がっていく競馬だったが、今年勝利した飛鳥S(1月14日/京都・芝1800m)は4コーナーで12頭立て9番手、北大路特別(2月11日/京都・芝1800m)は4コーナーで13頭立て9番手と、後方からの競馬で差し切っている。札幌コースがピッタリ、というタイプではなく、差し届かないシーンも考えられる。脚質に関してはアエロリットが上と言えそうだ。

●結論
 先行力あるアエロリットが有利。

【道悪適性】
 道悪馬場(稍重、重、不良)では、アエロリットが稍重の桜花賞で5着。アドマイヤリードは重馬場の飛鳥Sを勝利、GII阪神牝馬S(4月8日/神・芝1600m)で2着と、好結果を残している。アエロリットは重、不良は未知数だが、桜花賞は馬場悪化よりも出遅れて位置取りが悪くなったのが敗因と言えるので、道悪が苦手とは判断しにくい。

●結論
 重馬場で勝利経験あるアドマイヤリードが上も、アエロリットも対応できる可能性は高い。

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