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【その薬、本当に必要?】薬の“カジュアル飲み”が不妊につながるって、どういうこと?

7/26(水) 12:03配信

Suits-woman.jp

毎月おそってくる生理痛。ゆううつですよね。できることならそんな日は、仕事を休んで安静にしているのが一番いいのですが、そういうわけにもいかないという方も多いでしょう。そこで鎮痛剤の出番となるわけですね。

生理痛対策は身体を温めること

生理痛の原因は、生理中に分泌されるプロスタグランジンという物質の過剰分泌です。プロスタグランジンは頭痛の記事にも登場しましたね。痛みの直接の原因になる物質です。また身体の冷え、ストレスも原因です。

身体の冷えが生理痛を引き起こすわけを説明します。冷えは身体の血流を悪くします。するとプロスタグランジンが骨盤内に滞留しやすくなり、そこで痛みを発生するのです。また、ストレスは自律神経のバランスをくずし、それもまた血行不良につながります。

そのため、冷え性の女性は生理痛になりやすいと言えます。はい、そこで。痛み止めの薬を買う前に、見直していただきたいことがあります。あなたはキャミソールや首元が大きく開いている服や、おヘソの出そうな服を愛用していませんか?冬でも生足で歩いていませんか?皮膚の露出が多ければ、当然その分、身体は冷えやすくなります。夏でもオフィスや電車の中は、エアコンがきいています。足元が冷えるという女性も多いでしょう。

身体を冷やさない。冷たいドリンクを飲み過ぎない。生理痛に悩む方はぜひ身体を温める努力をしてください。今ある生理痛にはお腹を温め、子宮まわりを温めることも、ダイレクトな対症療法にはなります。しかしそれだけでは冷え性は解消しません。ふだんの冷え性が解消しなければ、生理痛も解消しないでしょう。冷えは万病の元なのです。鎮痛剤を飲むと、いっとき痛みは消えてラクになりますが、血行不良は治りません。

薬の“カジュアル飲み”が不妊につながる?

きれいなピルケースに薬を入れて持ち歩き、サプリメントのように飲んでいる若い女性をよく見かけます。「カジュアル飲み」というそうですが、薬はオシャレで飲むものじゃありませんよね。

特に鎮痛剤の常用は本当に危険です。鎮痛剤が冷え体質をつくり、血行不良が続くことで慢性の冷え性になります。最近、体温の低い女性が増えていると聞きます。無理なダイエットやストレスなどの影響もあると思いますが、鎮痛剤の飲み過ぎも、その一因になり得ます。低体温は免疫の低下をまねき、風邪をひきやすくなったり疲れやすくなったり、ひとことでいえば弱い身体になってしまいます。

将来の妊娠にとっても、いいことではありません。冷えによって血行不良が起きると、臓器へ栄養や酸素が十分に供給されませんからホルモン分泌も滞ります。特に子宮の働きが悪くなると、女性ホルモンがうまく分泌されず、卵巣機能や黄体機能の低下をまねき、卵子の発育悪化や排卵障害、着床障害を引き起こす可能性もあります。

冷えによって排出機能も低下します。そうすると本来、生理として排出されるべき子宮内膜が子宮に残ってしまい、子宮内膜症や子宮筋腫などを起こしやすくなり、さらに不妊につながりやすくなります。以上のことから、冷えは不妊に大いに影響を与えます。今、妊娠を考えていなくても将来赤ちゃんが欲しいのなら、身体は冷やさないように心がけたいですね。


(教えてくれた人/宇多川久美子さん)
薬剤師、栄養学博士。(一社)国際感食協会理事長。明治薬科大学を卒業後、薬剤師として総合病院に勤務。46歳のときデューク更家の弟子に入り、ウォーキングをマスター。今は、オリジナルの「ハッピーウォーク」の主宰、栄養学と運動生理学の知識を取り入れた五感で食べる「感食」、オリジナルエクササイズ「ベジタサイズ」などを通じて薬に頼らない生き方を提案中。「食を断つことが最大の治療」と考え、ファスティング断食合宿も定期開催。著書に『薬剤師は薬を飲まない』(廣済堂出版)など。

最終更新:7/26(水) 12:03
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