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「個人」が働き方を選ぶ社会へ。なぜ僕が夫婦でリクルートを辞めて、家族で世界を廻ろうと思ったか

7/26(水) 19:10配信

ライフハッカー[日本版]

9年間勤めたリクルートを、僕はこの4月に卒業(退職)しました。そしてこれから1年間、妻と2人の子供たちと一緒に、家族で世界を廻ります。

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この記事は「その理由」について、書いてみたいと思います。

リクルートでの経験と、その中で感じた違和感

僕がリクルートで携わってきた仕事は、主に企業の新卒・中途採用のお手伝いをすること。そこでの僕の仕事は、企業の人事の方とお話をし、「どういう人材を採用したいか?」「 そのためには企業の魅力を、どのように伝えると良いか?」、これを考え、ご提案することでした。

お客様は企業なので、その企業のことをよく知ることから仕事は始まりますが、貢献できるかどうかはむしろ、学生や求職者のリアルな気持ちを分かっているか、採用市場における競合企業の考えをどれだけ知っているかによります。そうした中で”個人の一次情報”を多く知っていくうちに、疑問というか違和感を覚えるようになりました。

つまり、就活のシステムや求職サイトなどは、企業目線の考えからサービス設計をし過ぎていないか? ということです。

例えば新卒採用。働いてみたい企業が複数あるが、なぜか1社しか選べないというシステム。ある学生は「国や民間企業だけでなく、NPOやフリーランスという選択肢も模索したいが、大手求職サイトにはその情報がなかった。新卒って人生で1回のチャンスだし、もし半年とかで辞めちゃったらやり直しが効かない。だから、もう少し効率的に情報収集したり、いろんな人に会って就職先を決めたかった…」という声を漏らしていました。

それから中途採用。職務経歴書には自分の職歴を記載する欄はあるが、働き方の事情を左右する家族構成を記載する欄はない。ある転職者は「自分はフルタイムで働いていたけれど、1歳の子供が生まれ、夫の収入を踏まえると共働きは必要。そういう時に、働き方もフルタイムがベストかは分からないし、正社員や派遣含めどの雇用形態が良さそうか? というレベルから知りたかったけど、大手求職サイトの入り口は雇用形態別で分かれていて、キャリアカウンセラーに相談するにも時間が足りなくて…」といった声もありました。

これらはすべて”個人の声”を聞く中で、自分が違和感を覚えた話の一例です。この話は、企業や社会の経済合理性の話もあるので簡単な議論ではないのは百も承知です。

しかし、個人を取り巻く家庭環境や”働く”ということに対する考え方が変化しているのに、その雇用システムや情報収集手段が硬直的過ぎやしないか。「日本では働くを語るとき、企業が主語になりすぎてやしないか? もっと個人起点で”働き方”を選ぶための機会があってもいいのでは?」。そう思う自分の感情を、抑えることができずにいました。

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