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【MLB】ダルビッシュ有が今夏の“主役” メジャーの大型トレードはなぜ起こる?

7/26(水) 16:33配信

THE ANSWER

ダルビッシュはなぜトレード候補に? メジャー球団の駆け引きの裏側

 米大リーグのレンジャーズに所属するダルビッシュ有投手に関して7月末時点での移籍の可能性が持ち上がっている。

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 日本ハムから2012年にメジャー入りした右腕は今年でレンジャーズとの6年契約が満了となり、シーズン終了時にフリーエージェント(FA)となる。当時はポスティングシステム(入札制度)を利用して移籍しており、落札額が約5170万ドル(現在のレートで約57億9000万円)と史上最高額に。反面、契約自体は6年総額5600万ドル(約62億7000万円)と抑えられており、新たな契約は年平均3000万ドル(約33億6000万円)に達するとの見方もある。そんな注目の右腕になぜシーズン途中の移籍が持ち上がっているのか。メジャーの名物ともいえる夏のトレードについて改めて見ていきたい。

 メジャーリーグではシーズン半ばに開催されるオールスターゲーム前後になるとトレードの話題が一気に盛り上がりを見せる。7月末の「ノン・ウェーバー・トレード・デッドライン」(トレード期限日)が近づくからだ。この時期には各球団の明暗が分かれ始めており、プレーオフ進出に大きく前進している球団、プレーオフ争いの瀬戸際に立たされている球団、絶望的となっている球団と状況は様々。この状況を踏まえ、球団は後半戦への戦略を練り直すことになる。

 端的に言えば、ワールドシリーズ(WS)制覇を狙える球団、プレーオフ進出を目指せる球団は買い手(バイヤー)に、プレーオフ進出争いから脱落した球団は売り手(セラー)に回り、ここで両者の間でトレードが生じる。30球団とチーム数が多いことも影響し、周囲があっと驚くような電撃トレードも起こるというわけだ。

昨季はヤンキースが「売り手」に、チャップマンはカブス移籍でWS制覇貢献

 買い手側となる球団は自分たちの弱点を補えるような選手や起爆剤となるような選手を物色。一方、売り手側は主力選手を放出する代わりに次年度以降のチームの立て直しのピースとなるような若手の有望株を狙う。ここで「トレード」が成立する。

 たとえば、昨季は低迷したヤンキースが売り手となり、クローザーのアロルディス・チャップマンをカブス、セットアッパーのアンドリュー・ミラーをインディアンス、強打者のカルロス・ベルトランをレンジャーズ、先発右腕のイバン・ノバをパイレーツにそれぞれトレードで放出。代わりに有望な若手を獲得し、チームの再建を進めた。一方、チャップマンを補強したカブスはこの剛腕守護神の活躍もあり、108年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成。ちなみにチャップマンは直後、カブスをFAとなり、再びヤンキースと契約している。

 そのメジャー風物詩のトレードにおいて、今夏の目玉の一つとして注目されているのがダルビッシュだ。

 今季限りで契約が切れる右腕については当初、レンジャーズがシーズン中の大型契約を結び直す可能性も指摘されていたが、同球団は資金面で潤沢とはいえず、ここまで再契約に至っていない。一方、成績を見ると現在、49勝51敗でア・リーグ西地区3位。首位アストロズとゲーム差「18」も離されており、プレーオフに進出するためには地区2位以下で争うワイルドカード(上位2チームがプレーオフ進出)を狙うしかない状況だ。ワイルドカード圏内のロイヤルズとはゲーム差3.5。プレーオフを諦めないのであれば、ダルビッシュの放出はないだろうが、残る数日の成績でプレーオフがさらに遠のけば、右腕を放出して若手有望株を獲得するという可能性もゼロではないだろう。

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最終更新:7/26(水) 16:47
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