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ホームで強いジュビロ磐田。名波浩監督に聞くと「俊輔効果」と答えた

7/26(水) 11:30配信

webスポルティーバ

ジュビロ磐田
名波浩監督インタビュー(前編)

昨季はJ1残留争いに巻き込まれていたジュビロ磐田が今季は好調だ。第18節を終えて、勝ち点31を積み上げて順位は7位。上位争いに加わっている。その戦いぶりについて、指揮官の名波浩監督はどう見ているのか、直撃した――。

【写真】名波浩監督について語る藤田俊哉氏

――J1中断期間前(第18節終了時点)までの成績は、勝ち点31(9勝5敗4分け)の7位です。ここまでのジュビロ磐田の戦いぶりを振り返って、率直な感想を聞かせてください。

「順調と言えば順調だし、もっとやれたと言えばやれた。『取りこぼしたな』と思う試合も、もちろんあります。現段階での5敗が多いのか少ないのか、今の成績がいいのか悪いのかは、シーズンが終わってみないとわかりませんね」

――とはいえ、白星が5つ並んでいる(直近5試合で5連勝)のは気分がいいのではないですか。

「5連勝で中断期間に入るというのは、ちょっと出来すぎだと思いますね。昨季、自分たちは残留争いしているわけだから(最終的には年間13位)、偉そうなことは言えないし、今はちょっと神がかっているようなところもありますから。でも、3連勝くらいなら勢いでポンポンポンと勝つこともあるけれど、それ以上となると、単なる勢いだけでできることではない。一昨季、J2で80ポイント以上の勝ち点(82)を取ったときでも、3連勝が1回と4連勝が1回あっただけで、5連勝はなかった。今のジュビロは勢いだけではなく、何らかの裏づけがあるから負けてないんだと思います」

――その裏づけとは、何だと思いますか。

「やっているサッカー自体はだいぶ確立されてきて、3バックとセカンドラインの守備の連動というものが、ものすごくスムーズに、そしてオートマティックにできるようになってきたことが大きい。もちろん、それによって(選手、チームに)自信が生まれてきたこともありますね」

――しかも、今季はホームゲームですでに5勝を挙げています。1シーズンで3勝しかできなかった昨季とは大きな違いです。

「昨季はあれだけ勝てなかったのにね(苦笑)。そこは”俊輔効果(今季、中村俊輔が横浜F・マリノスから移籍加入)”が大きいと思うんですけど、毎試合チケットがほぼ完売で、満員のお客さんがエンターテインメントとしてのサッカーを楽しんでいるというか、もちろん勝敗にこだわりながらも、ワンプレーごとのダイナミックさだったり、繊細さだったりを見逃さない歓声というものを聞いていると、スタンドの雰囲気も昨季とは違うなというのを感じています」

――中村選手の加入が、スタンドの雰囲気までも変えた、と。

「特にそれを感じたのは、第16節のFC東京戦(2-0)ですね。1-0でリードしていて、(68分に)FWアダイウトンがシュートをバーに当てたシーンがあったんですけど、その辺りから俊輔がちょっと”遊びだした”んです。前向きでパスを受けて、相手が寄せてきたらヒールキックを使ったり、パス交換で抜け出してループシュートを放ったり。それを見ていて、こういうプレーこそ、ジュビロが求めていたものなんじゃないかな、と自分も気づかされた感じがありました。その結果が、スタンドのお客さんもノッてきたなかでの完封勝ちにつながりましたからね。

 実はあの試合、俊輔は肉離れの不安があったので、もっと早く代えるつもりだったんです。でも、足もとに不安を感じていないから、あんなプレーができるわけで、せっかく気持ちよく遊んでいるときに代える必要もないな、と。結局、86分まで引っ張ってしまい、俊輔にはちょっと悪かったなと思いますけどね」

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