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【健康Q&A】不眠で仕事に支障が。睡眠導入剤を試すべき? [mi-mollet]

7/26(水) 14:02配信

講談社 JOSEISHI.NET

AAIIさんからの質問

Q.不眠で仕事に支障が出始めたため

睡眠導入剤を試すべきか迷っています。
年齢とともに眠りが浅くなっていく傾向にあるのですが、さらに先週からヒノキ花粉も感じ始め、その影響で鼻も詰まり、夜は1、2時間おきに目が覚めてしまいます。市販の点鼻薬で鼻づまりは解消できるので、病院にはかかっていません。が、日中に猛烈な眠気に襲われ仕事がはかどらず、市販の睡眠導入剤を試してみようかとも思っています。が、安易に手を伸ばさない方がいいでしょうか?睡眠導入剤についてあまり知識がないため、教えていただけませんでしょうか?(36歳)

特別ゲスト 日比野佐和子先生の回答

A.まずは体内時計を整える対策を取って。
睡眠剤を検討するのは、それからでいいと思いますよ。


睡眠の質が下がるというのは、非常に辛いものですよね。年齢とともに眠りの質が下がってきた、という人は多いですが、深刻な不眠に陥る人というのは、体内時計が狂っていることが多い気がします。

そこで一つお尋ねしたいのですが、AAIIさんは朝食はきちんと摂られていますでしょうか? 「私は毎日規則正しく寝て起きている」という方でも、不眠に陥っている方は、意外と朝食を摂られていない方が多いのですよ。

睡眠にはメラトニンというホルモン分泌が大事だと言われていますが、このメラトニンを分泌する前駆体となるのが、セロトニンという脳内神経伝達物資です。セロトニンは太陽の光を浴びると分泌される、ということはよく知られていますが、実は食生活をおろそかにしたまま太陽光だけ浴びても、あまり意味がないのです。というのもセロトニンの原料となるトリプトファンを食事から摂取していないと、セロトニンが作られないから。ではそのトリプトファンは何から摂取できるかというと、肉や魚、卵、豆類、乳製品といったたんぱく質に多く含まれています。ですから朝食にたんぱく質を摂取するとセロトニンがしっかり分泌され、夜になるとメラトニンに変わり良質の睡眠が得られるようになる、というわけです。是非一度、朝食の内容を見直されてみてくださいね。

あとは細々としたことになりますが、寝る前に電磁波の出るものを頭の近くに置かないこと、昼間にできるだけ体を動かすこと、寝る2時間前くらい前にお風呂に入ること(人は体温が下がり始めると眠くなるのですが、そのためには一度体温を上げることが大事なのです)といった、体内時計を正しく保つ行動を心がけられてください。

睡眠剤の導入は、こういったことをまず実践されてから検討されたほうが良いと思いますよ!

PROFILE

日比野佐和子(ひびのさわこ)
1970年生まれ。大阪大学医学部大学院医学系研究科卒業・博士課程修了。現職はRサイエンスクリニック広尾院長。専門分野は欧米のアンチエイジング、中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)、アフェレーシス療法(血液浄化療法)など。研究分野において国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌での分かりやすい解説も好評を得ている。著書も多数あり、『眼トレ』シリーズは累計30万部のベストセラーとなっている。