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上野駅の18番線はどこに消えた? 駅には駅の事情と歴史がある!

7/26(水) 17:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 世界でも例を見ないほどに、密集した鉄道網を持つ東京。47都道府県でも45番目の狭い面積に張り巡らされた路線総延長は、JR、私鉄、地下鉄を合わせて1100km近くに及ぶ。これは東海道・山陽本線の東京~下関間とほぼ同じ距離にあたるほどだ。これだけの密度で敷設された路線は複雑に絡み合い、その全容を把握するのは至難の業。小生は愛知県より出てきて早17年経つが、正直なところ未だにJRの中央線や常磐線の駅が覚えられないし、私鉄や地下鉄ならなおのこと。個人的にはその複雑さが既に「謎」である。

 本書『なぜ、上野駅に18番線がないのか? あなたの知らない東京「鉄道」の謎』(米屋こうじ/洋泉社)は、都内の鉄道にまつわる「謎」を楽しむ1冊だ。その内容は多岐にわたり、駅の設計・構造から列車の運行形態、さらには歴史にまつわる事柄まで実に多彩である。

 まずはタイトルにもある「なぜ、上野駅に18番線がないのか?」という「謎」が気になるところ。東京都台東区上野にあるJR上野駅だが、実は1999年まで18番線は存在しており、今は新幹線地下ホームへの入り口前広場になっているのだ。16番線と17番線に常磐線特急が入線するので、その撮影をしようと小生は何度も訪れていたが、恥ずかしながら欠番に全く気づかずにいた。「地下ホームへの入り口があるだけなのに、やたらと広くて長いな」とは思っていたが、ホームの名残だったとは、今更ながらに納得した次第。

 さらに面白いのは、18番線の横に19番線20番線まであったということ。1980年に始まった東北新幹線工事でまず当時の20番線が一旦廃止。1983年には19番線も廃止となり、その後、1985年に地下へ新幹線ホームが完成すると19~22番線が割り当てられた。こうして構内の最東端となった18番線はそのまま運用されていたが、1999年9月に役目を終えた。その際に、新幹線ホームを改番しなかったために、欠番となったそうだ。予算をかけて、番線表示を切り替える必要もないということだろうか。確かに、小生自身も不便さは感じなかったわけだし。

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