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中国のノーブランド携帯電話、山寨機はいま

7/26(水) 12:00配信

日経トレンディネット

有象無象の製品がひしめく山寨機の世界

 山寨機(シャンジャイジ)と呼ばれる、メーカー不詳ないしは零細メーカーの怪しい携帯電話やスマートフォンの勢いが衰えている。ファーウェイ(Huawei)やオッポ(OPPO)、ビーボ(vivo)、シャオミ(xiaomi)など、中国有名メーカー製スマートフォンが安価で出回るようになったため、いつ壊れるか分からない謎の製品をわざわざ買う人はいないのだ。

 それでも淘宝網(Taobao)などのECサイトをチェックしてみるとと、以前ほどではないものの新製品はそれなりにリリースされ続けている。たいていは見るからにB級テーストの製品とはいえ、時にはキラリと光るものを発見することも。

 最近、筆者が興味を持ったのは、マウスにもなるというケータイだ。「Anica」というメーカーの「S6」という製品だが、山寨機の場合、違うメーカーが違う型番でリリースする可能性もあるので参考程度に。

 この端末は、bluetooth接続のレーザーマウスとして使えるのに加え、底面には1.6型のタッチパネル付き有機ELがあり、マウスっぽく握りつつ底面を耳に当てて通話することもできるという。価格は370元程度、日本円にして約6000円だ。

 もう1つ気になったのは、iPhoneもどきのケータイをリリースした実績のある「SOYES」というメーカーの「Mini6」だ。こちらもiPhoneによく似た小型のAndroidスマートフォンで、86×42.5mmというクレジットカードよりも小さな面積に2.4型液晶を搭載。そこにデュアルコアCPU、8GB ROM、1GB RAM、3G対応のデュアルSIMなど、ローエンドモデル程度のスペックを詰め込んだいるのだから、ある意味すごい。価格は300元強、日本円にして約5000円となっていた。

実店舗で発見した面白山寨機

 実店舗では、前述したようなエッジの利きすぎた山寨機を目にすることは少ないが、ユニークな機能を備えた製品が見つかることもある。この記事を書くにあたり、近所の山寨機ショップを訪ねてみたところ、大音量スピーカーとLED懐中電灯、フルサイズのUSB端子を搭載し、モバイルバッテリーにもなる巨大な携帯電話を発見。180元(約3000円)で購入した。

 「酷華(COOHA)」と書かれたその製品は、SIMカードを挿していないのにアンテナが3本立っていた。店員に尋ねると「その表示はうそだから」とのこと。画面で示されているバッテリー残量に関係なく電池切れになったのも、恐らく同じ理由だろう。

 また、この端末はカメラが本体側面にあるので、写真撮影やビデオチャットの際は妙な構え方になるし、bluetooth内蔵となっているにもかかわらず、いくら試してもつながらない……。極め付きは、数字キーを押すと大音量で「いー」「あー」「さん」「すー」と音声で確認してくれる親切設計で、かける相手の電話番号が周囲にだだ漏れだ。しかも、携帯電話なら必須の音声調整ボタンがない。

 酷華は、携帯電話としてはトホホな製品だったが、モバイルバッテリーやLEDライトとしてはそこそこ使える。3000円の懐中電灯付きモバイルバッテリーがお買い得かどうかは微妙なところだが、飛行機にも持ち込めたので、変わり種のデジモノとして日本の友人に自慢したいと思っている。