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小田急ロマンスカーとオリエント急行

7/27(木) 12:00配信

BEST TIMES

 先日、久しぶりに妻と日帰りで箱根の休日を楽しんだ。鉄道を使っての箱根への足と言えば、定番は小田急ロマンスカー。ただし、拙宅から始発駅の新宿へ向かうのは面倒なので、地下鉄千代田線から小田急線に直通する「青いロマンスカー」MSEに乗車した。

「メトロはこね21号」の始発駅は北千住であるが、乗ったのは大手町駅。土休日午前の便は1本しかないので、乗り遅れないように早めに到着。代々木上原方面へ向かう電車を何本もやり過ごした。カフェのある小田急新宿駅と違って、待つところがホームのベンチしかないのが残念である。せめてガラス張りの冷暖房完備の待合室でもあればと思うが、地下鉄に乗り入れている列車なので、やむをえないのであろう。

 定時に「メトロはこね21号」が到着し、思ったよりも大勢の客を乗せて発車。しばらくは闇の中を走るのだが、時折明るくなって地下鉄の駅を通過するのは面白いものだ。霞ヶ関、表参道など一見特急列車とは無縁なように感じる駅で停車するのも新鮮な気分になる。

 地上に出て代々木上原に停車。東京メトロから小田急線に乗り入れるので、乗務員交代のための運転停車だ。ドアは開かないので、乗客が乗り降りすることはできない。

 いよいよ小田急線と思ったら、再び地下へ。東北沢、下北沢、世田谷代田の3駅は地下に移設されていたのを忘れていた。梅ヶ丘で地上に出ると、いよいよ高架複々線を快走。ようやく特急らしくなった。ロマンスカーには車内販売があるのが嬉しい。ちょっと冷房が効きすぎていたので、温かい緑茶を注文し、車窓を眺めながらくつろいだ。

 ロマンスカーは、世田谷区内を通過し、成城学園前駅に停まったあとは、多摩川を渡り、神奈川県に入って郊外の住宅地を駆け抜ける。この四半世紀で驚異的に開けた新百合ヶ丘駅は通過、鶴川から再び東京都に戻り、町田駅に停車したあとは、再度神奈川県内を走る。

 新松田を通過する頃、車内の案内掲示に「晴れていれば富士山が見える」との表示がでたので、右手前方に注意してみたけれど、もやっているのか山並みの向うに富士山の麗姿は拝めなかった。そうこうするうちに、小田原に到着。後部4両を切離し、身軽となった6両編成で箱根の山に挑む。

 箱根登山鉄道に乗り入れたロマンスカーは、ゆっくりとではあるが、確実に歩を進め、終点箱根湯本駅に滑り込んでいった。およそ1時間45分ほどの旅。手軽な乗車だった。

 

 箱根湯本駅からは、登山電車ではなくバスに乗り換えて仙石原を目指す。箱根駅伝で有名な函嶺洞門を見つつ、国道1号線で山を登っていく。30分ほどで、仙石案内所のバス停で下車。お目当てはバス停近くのラリック美術館である。

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