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街乗りから悪路までカバーするカジュアルなクロスオーバーSUV『SUBARU XV』の実力検証

7/27(木) 6:30配信

@DIME

2016年度自動車アセスメント(JNCAP)で過去最高得点を獲得し、「衝突安全性評価大賞」を受賞し、さらに歩行者エアバッグ搭載車としてJNCAP創設以来初となる「衝突安全性評価特別賞」まで受賞したスバル・インプレッサの兄弟車としてデビューしたスバルXV。

今、世界的に大ブレークしているクロスオーバーSUVだが、コンセプトは街乗りから悪路までをカバーするオールラウンダー&スポーツカジュアル。

2WDも用意するインプレッサと違い、駆動方式は全車スバル自慢のシンメトリカルAWDを採用。フロントグリル、前後バンパーはインプレッサとは別物で、SUVのお約束と言えるクラッティングパネルの装着で足元の逞しさは本格SUV並み。

本格SUV・・・と言えば、最低地上高は本格SUVに迫る200mm(インプレッサ160mm、フォレスター220mm)。さらに新型スバルXVには先代になかった、本格SUVのフォレスターから採用されている、エンジン、トランスミッション、AWD、VDCを統合制御して、4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールして悪路走破性を飛躍的に高める「Xモード」の最新バージョン、下り坂の悪路を一定速度で安全に下れる「ヒルディセンドコントロール」まで用意されているのが大きな特徴であり、ライバルを寄せつけないスバルXVの魅力。

つまり、本格的な悪路走破性は必要だが、背の高い本格SUVまではいらない・・・そんなスポーツカジュアルなクロスオーバーSUVを探していたユーザーにぴったりなのである。

@DIMEではすでに発売前の初春、雪深い軽井沢の極悪路での試乗レポをお届けしているが、今回は水平対向1.6Lエンジンとともに用意される上級の2Lエンジンを積む2.0i-Lを高速道路、台風一過の砂に覆われた道で試乗。

スバルXVの高速走行は実に快適かつ安心安全である。乗り心地は素晴らしくフラットで、エンジンフィールはクラスを超えた重厚濃厚なもの。室内の静粛性も素晴らしく、まさに上質な乗り味を味わせてくれたのだ。ざっくり言えば、コンパクトなハッチバック車ベースにして、先代レガシイのようでもあった。

動力性能は実は1.6Lモデルと極端な違いはない。それは2Lが物足りない、という意味では決してない。もともと、欧州向けに開発された、軽やかなドライブフィールが自慢の1.6Lエンジンが優秀すぎるだけ。

“ぶつからないクルマ“をいち早く実現した、ステレオカメラによる歩行者や自転車にも対応するアイサイトver.3を全車に装備したスバルXVだから、高速走行では全車速追従機能付きクルーズコントロール(ACC)をONにして、両足がペダルから開放された、快適・爽快・安全・スムーズなクルージング。実は、ACCを使うと加減速がドライバーが下手にペダル操作するよりはるかにスムーズになり、同時に燃費も向上するのである。クルマ酔いしやすい子供や、車内でどこかにつかまれないペットを乗せているときにも絶大なる威力を発揮する。

操縦性はインプレッサのキビキビ感より、安心感、安定感を重視した比較すれば穏やかなもの。それでも曲がりたいようにリニアに曲がり、カーブ、高速レーンチェンジ、山道などでのほぼ水平感覚な身のこなしは、本格SUVに匹敵する最低地上高200mmのクルマとは思えない安定感、安心感を披露。水平対向エンジンなどによる低重心の面目躍如というところである。

高速道路ではレーンチェンジ時に「いったいどこから出てきたんだ!?」と思ってしまう斜め後方から接近する後続車がいたりする。自身、これまで何度もヒヤリとしたことがあるのだが、スバルXVのアドバンスドセイフティパッケージを選べば、そうした不安からも解消される。そう、今、自動ブレーキに次いで重要な運転支援機能として注目したい後方の死角をカバーする「スバルリヤビーグルディテクション(後側方警戒支援システム/リヤバンパー内蔵の準ミニ波レーダーが後側方の車両を検知)」が、ハイビームアシストとともに備わるからだ。

試乗の目的地は房総・九十九里海岸。ところが前日、台風3号が房総沖を通過し、駐車場は強風に運ばれた砂で覆われていたのである。一般的なクルマではスタック必至。立ち入るのをちゅうちょするべき路面なのだが、スバルXVは「Xモード」のお世話になることなく砂に覆われた浜辺の駐車上に乗り入れることができた。

スバルXVでは当たり前のことかもしれないが、例えば子供が楽しみにしていた海岸へのドライブで、目的地にたどり着けるか、着けないかは大問題。あらためて走破性能の高さ=フィールド&人生の楽しみ方の広さに納得、感動した次第である。

帰路は真夏、夏休み期間中ということもあり、ゲリラ豪雨に見舞われた高速道路は一部、大渋滞。それでもACC、AWDのおかげで肉体的、精神的ストレスフリーで家路につくことができた。

スバルXVは今回のようなライトな砂地はもちろん、雪国、冬の雪道でも絶大なる走破性を発揮。1年を通して活躍する、ユーミンのヒット曲じゃないけれど、サーフ&スノーの世界を安全安心快適に楽しませてくれる、クロスオーバーSUVとしてたぐいまれな本格オールラウンダーと言っていい。

豪雪の軽井沢の深い雪と雲泥がミックスした極悪路と豪雨の高速道路、砂地を経験したボクが言うのだから、本当だ。1年中、愛犬とドライブしているわが家にもぴったりの1台だと思えた。

文/青山尚暉

@DIME編集部

最終更新:7/27(木) 6:30
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