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北朝鮮のミサイルより脅威!人口減少は“内なる黒船” --- 松村 むつみ

7/27(木) 16:30配信

アゴラ

北朝鮮のミサイルや中国による脅威が、マスコミで取り沙汰されるようになって久しいですが、実は、日本にはそれよりももっと脅威になりうる国内問題があることはあまり知られていません。というか、うすうす知ってはいても、なんとなく顔をそむけていたい、皆さんそんな気持ちでいるように思われます。それが人口減少と高齢化です。

人口動態予測は、政府系機関の出す予測の中で、比較的ぶれが少なく、的中率の高いものと言われています。

国立社会保障・人口問題研究所の2017年推計(2015年度国勢調査の結果に基づいて算出されたもの)によると、2015年度のわが国の人口は1億2709人であったのが、長期の減少傾向に入り、2040年には1億1092人、2053年には9924人、2065年には8808万人になると推測されています(出生中位・死亡中位予測)。

また、長期参考推計によると、2115年には、出生中位・死亡中位予測では5055万人となっています。合計特殊出生率をより低く見積もった低位出生予測ですと、2115年にはなんと人口は3876万人となり、明治時代の人口と同程度になることが予測されます。人口の内訳では、老年人口が増し、若年者の人口はますます減っていくことになります。

1.日本“総夕張化”はジョークでない。 100年で人口半減、高齢化率38%

国立社会保障・人口問題研究所の長期参考推計によると、およそ100年後である2115年には現在の人口の半分を割る5055万人となり、高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合。現在は約27%)は38%となります。

人口問題の専門家であるある河合雅司氏は、一定の条件をおいて計算すると、3000年には、2000人ほどしか日本人がいなくなると警鐘を鳴らしています(河合雅司『未来の年表』(http://www.sankeibiz.jp/econome/news/170707/ecf1707070600001-n2.htm))。市町村の消滅のみでなく、自衛官など安全保障の担い手が不足したり、災害時の対応やインフラ整備ができなくなる可能性など、国としての存続が危ぶまれる事態になる可能性も予想されます。

財政破綻後に急激な人口減少と高齢化率の上昇を示した夕張市へ「廃墟ツアー」をしたブログ記事をわたしはいくつか読んだことがありますが、日本全国でこのようなツアーが開催されるような将来もあながちブラックジョークとは言い切れないでしょう。

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最終更新:7/27(木) 16:30
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