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【木村和久連載】ゴルフ場には取扱注意の「珍客」がいっぱい

7/27(木) 7:50配信

webスポルティーバ

専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第115回

 地球温暖化のせいで森の食べ物が減ってしまったのか、最近ゴルフ場で出会う動物たちが増えている気がします。いい迷惑なときもありますが、微笑ましい光景を目の当たりにすることも……。今回はそんなお話をしたいと思います。

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 日本のゴルフ場において、出会う生き物のナンバー1は、なんといってもカラスでしょう。全国的に生息しており、その行動は実に滑稽です。

 2年前、沖縄で開封前の『キットカット』を箱ごと持っていかれました。くちばしでつついて箱をあけて、チョコレート三昧です。カラスは実に器用ですね。

 先日も関東で、友人がおにぎりを持っていかれました。ラッピングしたままだったのですが、ちょっと離れたところに持っていき、丁寧にラップの包装を解いて優雅に食べていました。包みを開くのは、意外と人間よりもうまかったしりして……。

 カラスの被害が多いゴルフ場では、当然モノ入れにはフタがあって、きちんとガードしています。でも、プレーに夢中になっていると、ついついカゴの外にモノを置いたままにしてしまうことがあるんですよね。

 カラスのいたずらと言えば、昔は白いボールを卵と間違えて持っていった、なんて話をよく聞きました。しかし今や、そんな話は皆無です。1年中ゴルフ場にいるカラスは、さすがに「あれ(ボール)は卵ではない」と学習したのでしょう。

 代わりに……と言ってはなんですが、食べモノを狙ったけど、何もなかったとき、それにむかついたカラスがその腹いせに、携帯電話を持っていくケースがままあります。

 スマホは大きくてつかみどころがないため、わりと安心ですが、小型でストラップがついている昔ながらのガラケーは、結構狙われやすいです。私は、スマホとガラケーの2台持ちですが、いつもキャディーバッグの中に入れて、しっかりガードしています。みなさんも、ぜひお気をつけて。

 どこに行ってもよく見るカラスのお話のあとは、なかなかお目にかかれない動物たちとの遭遇エピソードについて紹介しましょう。

 まず、北海道に行くと、よく見かけるのはキタキツネです。最初はすごく感動して、出会った瞬間、携帯電話のカメラでその姿を夢中になって撮っていたものです。

 映画『キタキツネ物語』のイメージでしょうか。それに、『ムツゴロウ動物王国』とテレビドラマ『北の国から』の情景も合体させて、メルヘンな世界を頭の中で描くわけですね。

 けど、最近は北海道のゴルフ場に行くたんび、キタキツネに出会います。人間なんて非情なもので「なんだよ、そんなに珍しくないじゃん」と、すぐに興ざめしてしまいます。

 しまいには、エサをもらうことに慣れたキタキツネに出くわして、これがまったく逃げない。むしろ、寄ってくるんですよ。挙句の果てには、お茶屋の前で”出待ち”までしていましたからね。ほとんどテーマパークのアトラクション化していて、それには笑えました。

 感激した動物と言えば、鹿もそうですね。今度は頭の中にスタジオジブリの『もののけ姫』が浮かんできて、「鹿はシシ神さまと一緒に住んでいるんじゃ~」って想像を巡らしたりして、その姿を見たときは神秘的にさえ感じます。

 北海道で出会ったときは、結構な団体で目の前を通っていって、それが夕方だったこともあり、荘厳な雰囲気に包まれました。それで、しばしプレーを中断しましたから。今思い出しても、あの光景は感動的でしたね。

 鹿は本州でも生息しており、先月、山梨県の河口湖カントリークラブでプレーした際には、バンビが軽やかにコース内を散歩しておりました。あと、埼玉県のゴルフ場でも妙に人懐っこい鹿に出くわし、2ホールぐらい一緒に”同伴プレー”をしてくれました。小鹿だったので、たぶんお腹がすいていたんでしょうね。

 鹿から見れば、もともと自分たちの住んでいる場所がゴルフ場になっただけ、ということなのでしょう。うまく共存したいものです。

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